セロジネは落ち着いた雰囲気の洋ラン。蘭の花らしいしっかりとした
花を咲かせ、香りもあり、育て方も簡単なので初心者にはおすすめ(゚∀゚)
今回はそんなセロジネの育て方や種類、植え替えや用土、花芽と新芽の違い
について紹介します!
セロジネってどんな植物?
ラン科・セロジネ属
学名 Coelogyne
略号 [ Coel. ]
ヒマラヤから東南アジアに広く分布している、着生ラン。
昔から育てられている洋ランです。
白い花が咲く種類が多く、ほかにはクリーム色とグリーン系の色もあります。
花はいい香りがするものが多くあります♪(´ε` )
カトレアのような派手な洋ランではないけど、
ワイルドな草姿でありながら、純白の白い花をたくさん咲かせる
落ち着いた雰囲気の清楚な洋ランだと思います。
セロジネは花数がすごく多い洋ランなので、
大株になると胡蝶蘭よりもゴージャスかもしれません^ – ^
セロジネには2つのタイプがあり、
寒さに非常に強いセロジネ
東南アジアの島々に分布。年間を通して暑いところ。
寒さに弱い。
園芸店やホームセンターで販売されているセロジネのほとんどが、
北方タイプの交配種か原種です。
北方タイプは寒さに強いため、初心者にはおすすめの洋ランです。
僕の衝動買いから家にセロジネがやってきましたが、
買っちゃって正解です(๑˃̵ᴗ˂̵)
セロジネの種類
北方タイプ
品種 | 学名 | 特徴 |
オクラセア (原種) | Coel. ochracea | インド 中国 春咲き 強健で花つきがいい 芳香アリ |
クリスタータ(原種) | Coel. cristata | 白花 大輪 冬咲き 栽培容易 |
フラクシダ (原種) | Coel. flaccida | ヒマラヤ、タイ、中国南部 芳香アリ 春咲き 暑さにも強い |
ニティダ (原種) | Coel. nitida | 中国・雲南省、タイ、ヒマラヤ、インドシナ (原種) |
インターメディア | Coel. Intermedia | 有名品種 栽培容易 交配種(cristata×massangeana) |
南方タイプ
品種 | 学名 | 特徴 |
アスペラータ | Coel. asperata | マレーシアからボルネオ、インドネシア、ニューギニアに至るまで、ブーゲンビルとソロモン諸島の極東まで広く分布しています。大型のセロジネで、最低気温は10℃が理想です。 |
スペシオサ | Coel. speciosa | マレーシア、インドネシアの高地に自生する原種。花色がグリーンから茶色と、色の幅があります。 |
ダイアナ | Coel. dayana | 茶色の花 春咲き 原種 芳香アリ 下垂 タイ、マレーシア、インドネシアに分布し、標高1900メートルまでの地域 |
パンデュラータ | Coel. pandurata | ボルネオ原産 初夏咲き グリーン |
ムーレアナ | Coel. mooreana | ベトナム原産 シロバナの大輪の原種 |
マルチフローラ | Coel. multiflora | 芳香アリ 小さな花が房状に咲く。 |
ユニフローラ | Coel. uniflora | 東南アジア ネパール・インド・ミャンマー・タイ・ ラオ ス・ベトナム 秋~冬咲き |
ラクテア | Coel. lactea | インド原産 独特の芳香あり 冬〜春咲き |
バーフォーディエンセ | Coel. burfordiense | 初夏〜夏咲き アスペラータとパンデュラータの交配品種 グリーンの花 |
メモリア ウィリアム ミコリッツ | Coel. Memoria William Micholitz | 花径12cmの大輪 ムーレアナとローレンセアナの交配品種 |
ローレンセアナ | Coel. lawrenceana | ベトナム原産 淡緑黄色 春咲き 比較的耐寒性あり |
リンダ バックレイ | Coel.Linda Buckley | ムーレアナとクリスタータの交配品種 |
育て方
置き場所と栽培環境
セロジネは日当たりを好むランです。
風通しのいい日当たりで育てます。
真夏は半日陰か、35%ぐらいの遮光で葉焼けを防ぎます。
僕の経験では、ちょっぴり葉焼けするぐらいの日差しを
あてると、花付きがよくなると思います。
花が咲かないと悩んでいる人は、
日当たりを調整してみましょう。
うちではシンビジウムと置き場所は同じところで育てています^ – ^
間違った栽培方法が広まっていました。
なるべく太陽のもとに置いてあげましょう!
冬越しと温度のめやす
北方タイプのセロジネは、
最低気温10℃ぐらいから戸外栽培ができます。
5℃ぐらいからでも大丈夫な気がしますね。
冬は霜に当たる前に室内に取り込みます。
明るい場所で、できれば日当たりだとベストです!
保温する必要ないのが北方タイプの強みです(゚∀゚)
凍らせなければ、とにかく寒さに強い。
暖かい地域であれば外で冬越しできるかも?♪(´ε` )
南方タイプのセロジネは
最低気温15℃以上になってから戸外栽培。
このタイプは寒さに弱いので、秋には最低気温15℃を目安に室内に取り込みます。
室内でも明るい日当たりがベストです。
南方タイプは最低気温10℃以下にならないようにしたほうが
うまく育つようです。
水やり
着生ランでありながら、すごく水が大好き。
用土が乾く前に水やりをします。
いつも用土が湿っている環境にします。
新芽が動き出す5月頃からは、
しっかりと水やりをして乾かさないようにします。
夏になると毎日水やりです。
水やり大好きな僕には至福の時間♪(´ε` )
冬は乾きが遅くなりますが、乾かさないが鉄則です。
週に1〜2回は必要になるのではと思います。
他の洋ランは水やりに気を使うものが多いですが、
セロジネはとりあえず水やりしておけばいいんです(゚∀゚)
セロジネは年間を通して、用土が湿っている状態を保ち、
夏は毎日、冬は用土の表面が乾き始めたら水やりのタイミング。
栽培環境と植え込み用土の種類などによって変わりますが、
こんな感じで根腐れしたことはまだないので大丈夫です^ – ^
セロジネは着生ランなので、ある程度の乾燥には耐えられると
思いますが、あくまで耐えているだけなので乾燥を好む種では
ないと僕は思います^ – ^
肥料
有機系の固形肥料や緩効性化成肥料(固形)、液体肥料が使えます。
固形肥料の場合、夏の8月まで効かせてその後は置き肥をやめます。
液体肥料は規定量を週に1回あげます。規定量が1000倍だとしたら
2000倍ぐらいに薄めたものを、水やり代わりにあげる手もあります(゚∀゚)
液体肥料は夏の終わりの9月ごろまであげればいんじゃないかと思います。
洋ランは肥料をやりすぎると花芽ができにくくなることがあるためです。
7月〜8月で肥料を完全に切る洋ランがほとんどです。
緩効性化成肥料(固形)は、
洋ラン専用肥料と書かれた錠剤タイプのものを使うのが間違いない
と思います。これがいちばん楽ちんですね。
有機系の固形肥料が植物にとっては一番適したものではありますが、
臭いがしたり虫がよって来やすく、用土も苔が生えやすい、痛みやすいで、
うーん・・・(๑˃̵ᴗ˂̵)
うまく肥料を使って、セロジネを大きくしてあげればいい花がいっぱい
咲いてくれると思います♪(´ε` )
セロジネの植え替えと用土
用土
セロジネは湿った用土を好むので
水苔をつかってプラスチック鉢に植えるのが一般的ですが、
最近ではバークチップも使われています。
万能な水苔ではありますが、欠点もあります。
1. 傷みやすい
水やりの頻度が多く、いつも湿っているので傷みやすく、表面は苔に
やられます。
2. 植え替えのときが面倒くさい
植え替えや株分けのとき、傷んだ水苔を取るのに時間がかかるんですね。
少なからず根を傷めてしまいます。
ということで僕は、バークチップ植えを試しています。
鉢は通気性のないプラ鉢・陶器鉢がいいと思います。
バークチップは水はけ、通気性ともに抜群のため、水やりの頻度は水苔より
多くなります。
また、水苔にくらべると保肥性が劣るので、肥料の量や頻度も少し多くても
いいかもしれないです。
1年間、バークチップで栽培しましたが、水やりだけ気を付けていれば
そのほかは問題なく成長してくれました。
僕のおすすめはバークチップですね〜♪(´ε` )
植え替え
植え替えのタイミングは、新芽が伸び始めたらです。
植え替え時期としては4月中旬頃から5月上旬ぐらいになると思います。
鉢からバルブがはみだしてたり、新芽が鉢にぶつかるような
ものは植え替えたほうがいいですね。
植え替えが遅くなると、株の成長が遅くなるので新芽の成長を
よく観察しておきます(゚∀゚)!
セロジネを大株にしたいときは、
新芽が伸びて成長できるスペースが取れる鉢に鉢増しします。
バルブが大きく膨らむタイプは、太さが3cm以上になったりするので
指3本ぶんはスペースを取ったほうがいいんじゃないかと思います。
バルブが3個以上つけられれば、植え替えのタイミングで株分けができます。
植え替え手順
1. 根鉢の下1/3ぐらいは切り落とす。
2. 植え込み用土をピンセットなどで落とす。
用土がまだ傷んでなければそのままでもOK
3. 新芽の伸びるスペースをしっかりとれる鉢に植える。
カトレアなどと違い、新芽の出てくる方向が定まらない株も
あるので、そんなときは大きめの鉢をつかって植える。
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花芽と新芽(葉芽)の違いとは?
まず、セロジネの花芽のつき方には2種類あります。
1. 新芽が伸びてバルブに成長し、バルブの下から花芽が伸びてくる。
シンビジウムと同じです。北方タイプに多い花芽。
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2. 新芽の成長とともに、新芽の中から花芽が伸びる。
花が咲いた新芽は花後も成長を続けて、バルブとなる。
デンドロキラムが似たような咲かせ方をします。南方タイプに多いです。
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写真で見比べてみようと思います!
セロジネ・インターメディアの花芽
2018/1/25
タケノコみたいですね〜、花芽は茶色です。
インターメディアは、充実したバルブの元から花芽がくるタイプ。
2018/6/22
次に、新芽が出てきました。
太いバルブからは2本の新芽がにょきにょき。
新芽は緑色をしていますね。形はタケノコだし、花芽と同じだな。
2018/7/19
新芽が出てから1ヶ月間で葉が展開中!(゚∀゚)
2019/1/4
そして、花芽がまた出てきました!^ – ^
やっぱり、花芽は茶色いですよね。気温が低い時期だからかな?
セロジネ・インターメディアは、開花時期が2月〜5月ぐらい。
基本的に寒い時期は成長しないので、この時期に出てくる芽は
花芽なんだろうと思うんです。
結論、
まとめ
・セロジネには、寒さに強い種類と弱い種類がある
・植え替え時期は、新芽が伸びる4月〜5月が適期
・育て方のポイントは水やり
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。