カトレアを買ったけど、花が咲かないことってよくありますよね。
「洋ランの女王」と呼ばれる名にふさわしい、綺麗で香りのいい花を
咲かせたい、という方も多いと思います♪(´ε` )
今回は、カトレアの育て方や植え替えには水苔とバークどっちがいいのか? また、花が咲かないのはなぜか?という疑問を探っていきたいと
思います(゚∀゚) ♪
カトレアって?
カトレアと呼ばれる洋ランは、
ラン科のカトレア属を中心に、近縁属と交配してできた交配種を
指して呼んでいます。
中南米原産の着生ラン。主に樹上に着生して生息する。
カトレアの原種はおよそ50種。
カトレアは近縁属との人工交配が盛んに行われ、
色や形がきれいな花がつぎつぎと、作出されています。
香りの良い花が多いのも特徴です♪( ´▽`)
開花期のタイプ
品種ごとに成長のサイクルが違うので、開花期も変わってきます。
大まかな開花期をまとめてみました。
・冬から春咲き
春から成長した株が、その後3ヶ月〜5ヶ月待ってから
開花するタイプ。 品種が1番多いタイプ。
・秋咲き
バルブが完成してから2〜3ヶ月後に開花するタイプ。
冬から春咲きの次に多い品種。
・夏咲き(初夏咲き)
できたばかりのバルブに開花するタイプ。
品種は少ない。
・不定期咲き
条件がそろうと年間を通し新芽を出し、
バルブが完成すると開花するタイプ。
近年増えてきたタイプ。
カトレアのラベル、大切です!
・カトレア属 Cattleya
・ブラサボラ属 Brassavola
・レリア属 Laelia
・ソフロニティス属 Sophronitis
カトレア系4大属といわれる、
この4属の間でたくさんの交配(交雑)が行われています。
その他にもいろいろな属があり、2属間、3属間、4属間、5属間と
ものすごい交配パターンのかけ合わせ!(๑˃̵ᴗ˂̵)
ほとんどのカトレア(洋ラン)にはラベルで系統、品種名が表記されています。
ラベルがないと、どんな属間とで交配されたものか
わからなくなります。
品種が有名なものであれば、名前だけでも調べることができますが、
基本的にはラベルがないと詳細な事は、知ることができなくなって
しまうんですね。
「Lc. Rojo 」と表記されています。
Lc.は、 カトレア属(C.)とレリア属(L.)の交配でできた
レリオカトレア属ということです。
Rojoは、この株に付けられた名前(品種名)です。
カトレアを買ったら、品種名や系統の書いてあるラベルを大切に
しましょう(゚∀゚) ♪
カトレアの育て方
一般に流通してるカトレアであれば、特別な設備、温室がなくても
日本の気候で育てることができます。(寒冷地は除く)
置き場所
日当たりと風通しのいい場所におきます。
最低気温15℃以上になる5月ぐらいからは、戸外で管理します。
夏の直射日光は強すぎて、葉焼けを起こすことがあります。
その場合は遮光ネットで50%ぐらいにします。
秋の15℃を下回る頃からは室内での管理にします。
室内のなるべく日当たりのあるところにおきます。
僕は成長期には戸外の物干し竿にカトレアの鉢を吊るして、
管理してます。
風通しもよく、目線になるので管理がし易いですよ。
あと、ナメクジにやられないです♪(´ε` )
水やり
水やりのタイミングが1番大切になります!
カトレアの水やりの基本は、
成長期は
鉢が完全に乾いてから、たっぷりとあげる。
素焼き鉢に植えてある場合は、鉢の色が水分で変化するので
わかりやすくていいです。
冬の寒い時期は、回数を減らし、
完全に乾いてから3日〜5日待ってから水やりします。
園芸書では、寒い時期は少しだけ水やりすると
書いてあるもの多いですが、
僕は、水やりの量は基本的に年間を通して同じです。
鉢底から流れ出るまでたっぷりです。
比較的あたらしいバルブが、しわしわになるのは、
冬の乾燥させすぎが原因として多いとおもいます。
また、蕾をつけたカトレアは、乾燥させすぎると
つぼみが落ちてしまうので注意しましょう。
水やりは置き場所、温度、日当たり、品種などによって変わってくる
ものなので、自分の環境にあった水やりを見つけられたら
いいと思いますね^ – ^
カトレアの水やりの時間帯は日が落ちてから、
夜間に行うと良いとされています。
夜間に光合成を行う植物で、CAM植物といわれる性質を持っています。
肥料
カトレアには固形肥料と液体肥料をつかいます。
肥料に書いてある用量を守れば大丈夫です。
肥料をあげる時期は、新芽が伸びてきたらです。
置き肥を1ヶ月に1回、液体肥料は1週間に1回ほど。
僕は液体肥料は気が向いたときです。笑^ – ^
置き肥は7月終わりぐらいでやめます。
花付きを良くするためです。
液体肥料もやめても良いんですが、気分的にあげたいので、
気が向いたときにあげてます。笑
植え替え
新芽が鉢からはみ出すようなら、植え替えをします。
植え替えしなくても枯れはしないけど、見た目が悪い!(๑˃̵ᴗ˂̵)
植え替えの時期は、新芽が伸びだす直前か、伸びてきたらすぐにです。
品種ごとに成長サイクルが違います。
遅すぎても、早すぎても、成長に影響がでるので、
新芽が伸びる植え替え適期をよく観察します。
水苔とバークはどっちがいいのか?
水苔とバークはどっちでもいいと思います。
水苔は保水性や保肥力にすぐれていますが、腐りやすく、
通気性もバークには劣るので、通気性のいい素焼き鉢に植えます。
僕のカトレアはすべて水苔で育ててます。
バークは通気性が非常に良いですが、保水性や保肥力は
水苔に劣ります。乾燥しすぎてしまうので、通気性のない
プラスチック製の鉢に植えます。
僕的には見た目、バーク植えのほうが、カッコよく見えるんですが。笑
水やりの管理を頻繁にできる人や、水をジャバジャバあげたい人は
バークがいいし、
乾くまで待つという、忍耐にたえられる人(僕)は、
水苔がいいと思います。笑♪(´ε` )
一長一短といったところですが、鉢が小さめのカトレアは
水苔に植えてあるのが一般的じゃないかなと思います。
そして、水苔で育った根っこと、バークで育った根っこは性質が
違ってきます。
それぞれの植え込み材に適した根っこでカトレアは成長します。
異なる植え込み材で植え替える時は、
以前の植え込み材を全部落としてから植え替えします。
バークで植えてあるカトレアに、そのまま水苔を巻くと、通気性や、
乾き具合が違って、管理が難しくなりますよね。
カトレアの植え替えを実際にやってみた!
この写真にあるのが、今回植え替える僕のカトレアです。
一番右のカトレアなんか、つぼみがありますが、植え替えます。
シースといわれるサヤの中に、うっすら黒い影のヤツがつぼみです。
たぶん、花が咲く前は植え替えしたらダメじゃないかな(゚∀゚)?
でも僕はやります。当たって砕けろです。趣味ですから。笑^ – ^
真ん中に見えますのは、新芽でございます。
この植え替え適期を逃さないようにします。
この株は去年植え替えが出来ず、応急処置で水苔を足した、
かわいそうなヤツです。
バークで植えてあるものに、水苔を付け足した、ヤッツケ状態で、
ダメな見本です。笑(๑˃̵ᴗ˂̵)
根っこも元気そうで何よりですが、少しデカイので急遽、
株分けを実行します。花が来てるのにね。笑
まず、株分けする位置を決めます。僕がハサミを入れているところで切り分けますが、ここがポイントです。
一株を、4〜5バルブに分けるのが基本です。
しなびて枯れたバルブは用済みなのでいらないですが、
葉がついてなくても、しっかりしたバルブは残します。
ハサミで切った後の状態です。バークで植えられていたので、
ポロポロと落ちました。
すべてのバークと水苔を取り除きました。けっこう時間のかかる作業ですね。
この後は鉢に植えていきますが、ほかの株の写真で解説します。
このカトレアも先程と同じように根っこだけの状態にしたものですが、
根っこだけでは水苔を巻けないので、芯になるように、水苔を
株の中心に詰めました。
そして水苔を巻いていくんですが、ここポイントです。
新芽の伸びる側に水苔を巻いていきます。
写真で言うと、左が新芽側で、手のひら側が古いバルブです。
通気性と水はけのために、発泡スチロールを数個いれます。割れた素焼き鉢の破片を使うときもありますよ。
素焼き鉢の大きさは、新芽が伸びるスペースができるものを使う。大きすぎないほうが良いようです。
水苔を巻いてない古いバルブ側から鉢に入れていき、
新芽側の水苔を押し込んでいきます。
古いバルブ側を鉢の端にくっつけて入れるのがポイントです。
一回では入らないので、何回か繰り返します。
古いバルブ側を押しては、新芽側の水苔を押し込む。
その繰り返しです。
水苔の量ですが、カトレアは固めに植え込むのが基本です。
でも固めって、個人差ありますよね。笑
目安は、写真のように植え込んだ後、
カトレアを持っても抜けなければ大丈夫です。
抜ける気がしません(゚∀゚) ♪笑
これでカトレアの植え替え作業は完了です。
株分けを急遽やった関係で、ムダに増えました!^ – ^
植え替え後の管理は、1ヶ月ほどは水やりはしないで、乾燥気味が
いいみたいです。そのあと、通常の管理に戻します。
僕の場合、今回はつぼみのある株に
植え替えと株分けをやっちゃったので、様子をみながら水やりします。
無事に咲いたら、ブログで紹介できたらと思います。
そんな都合よくいくかな?笑
水苔の使い方
水苔は、水につけてふやかしてから使います。水につけてから1時間の人もいれば、
1日待ってから使う人もいます。
僕は1時間の人です。乾燥した部分がなければ大丈夫だと思ってます。
そこで豆知識。
水苔は写真のように、繊維が縦に細長くなっているので、
繊維を縦に揃えてから使うと、水の通りが良いそうです。
あんまり、実感しているわけではないので、わかりませんが、
専門書に書いてありました。笑^ – ^
花が咲かないのはなぜ?
花が咲かない原因として、
・バルブが十分に成長していない
バルブを成長させるためには、日当たり、水やり、肥料、置き場所の
全てに関わってくるので、大変かもしれません。
そもそもはじめは、カトレアの成長のしかたが
わからなかったりするので…笑
自分で一番いいと思える場所で育ててみて、カトレアの成長を覚える
ところから僕もはじめました。^ – ^
・日当たりが足りない
カトレアを育てはじめた頃は、日当たり悪い家でした。
その後、日当たりのある家に越したら、見違えるように成長しました。
日当たりの大切さを実感したところですが、同時に、
花も咲くようになりました。
僕の思うカトレアの日当たりは、
少し葉焼けするぐらいでも良いと思います。
花を咲かせることについては、日照条件が一番重要じゃないかなと
僕は思います。(゚∀゚)
・水やりの管理が適切か?
水やりがうまくいかないと根腐れして、健康に成長できないので
花が咲かないかもしれません。
他にも原因はあると思うんですが、
まずは、基本的なカトレアの育て方を実践して、そこから少しずつ
改善していくと、きっと花を咲かせてくれると思います。
だからこそ、カトレアが咲いた時には、すごくうれしいんですよね♪(´ε` )
まとめ
・カトレアの花が咲かないときには、育て方の基本を踏まえて、
栽培環境の改善を考えるといい。
・充実したバルブの成長を目指す。
・カトレアは日当たりが大切。
・乾湿のメリハリをつけた水やりをマスターする。
・植え替えは品種ごとの適期に行い、特徴を知ったうえで、
水苔かバークを選びます。
僕もまだまだカトレア初心者ですが、うまく花を咲かせられるように、
頑張っていきたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!