デンドロキラムはラン科の植物ですが、あまりお店では見かけません。
僕はネットの通販で購入してデンドロキラム・ウェンゼリーという品種を
育てています♪(´ε` )
今回は、デンドロキラムとはどんなランで、育て方や種類について
調べてみようと思います!
デンドロキラムって?
熱帯アジアからニューギニアに至る広範囲に分布する、
ラン科のデンドロキラム属の植物。主な原産地はフィリピンなど。
セロジネの近縁種。
学名 Dendrochilum
別名 ライスオーキッド
開花期 10月〜6月(種類によって変わってくる)
耐寒性 強
耐暑性 中
花色は白からクリーム色とグリーン系が多い。
小さな花が枝垂れて咲く、他の洋ランとは趣の異なるランですね。
藤の花に近い咲き方だと思います。
形状に2つのタイプがあり、一つは株元が膨らむバルブタイプと、
もうひとつが、株元は膨らまないで細長い葉が茂るタイプです。
デンドロキラムは寒さには強い方で、最低温度5℃くらいあれば冬越しできます。僕の住む埼玉県では温室はいらないです^ – ^
ただ、中には低地に自生する種類のものは高温性で、寒さに弱いものもあるみたいなので、注意が必要です。
また、デンドロキラムは樹上や岩などにくっついて生育する、着生ランです。
土がなくても生きていける、たくましい植物です(゚∀゚)!
そして、デンドロキラムの大きな特徴は香りにあります。
甘い香りがするものが多く、品種によって香りの強さも違います。
デンドロキラムの育て方
置き場所
・春
春になり気温がだんだん上がってきます。
室内も締め切っていると高温になるので、花芽が付いてる株は、風通しを良くし
て高温と乾燥に注意します。蕾が落ちるなど、花が咲かなくなることがあります。
5月頃、最低気温が10℃を下回らなくなったら戸外栽培にします。
デンドロキラムは強い日差しは苦手なので、風通しのいい木漏れ日があたる場所が最適です。
・夏
日差しが強いので葉焼けに注意します。30%〜50%の遮光。
僕の場合、特に遮光はせず、冬まで軒下に吊るして管理してます。西日は当たらないので、ほんの少し葉焼けするぐらい(๑˃̵ᴗ˂̵) これぐらいがワイルドでいいと僕は思います。笑
・秋
まだまだ戸外で管理します。最低気温が10℃を下回ってきた頃、室内に入れて管理します。窓越しの日当たりがいいです。
・冬
寒さには強いので、加温する必要はないです。窓越しの日当たりがいいです。
この時期になるべく日があたるようにすると花が咲きやすくなる。
いつかサンルームが欲しいんですが…、もっと言うと、植物園の特大ガラス温室がいいです♪(´ε` )
最低温度は10℃ぐらいを目安にして管理しますが、僕の家では5℃になるときもあるので、室内であればどこでも大丈夫な気がします。
水やり
水が好きなランなので、1年を通して乾かし過ぎず、湿っている状態を保ちます。
通常、水ゴケに植えてあるものが多いと思いますが、バークで植えてあるものは、かなり乾きが早いのでよく観察したほうがいいですね。
僕はデンドロキラムの成長している温かい時期は、ほぼ毎日水やりしています。
梅雨の雨にもしっかり当ててます。
本には、「乾燥に強い」と書いてあるものもあったりしますが、
着生ランなので、乾燥にある程度は耐えられますが、乾燥し過ぎはよくない。
僕のように毎日水やりしても特にトラブルはありません ^ – ^
自分の環境にあった水やりを見つける事が、大切だと思います。
植え替え
4月頃から6月までが適期とされています。
鉢いっぱいに株が大きくなったり、2年以上植え替えていないもの、
成長が良くないものは植え替えをします。
素焼き鉢に水ゴケが一般的。その他に、バークやバスケット、ヘゴ板に着生させるなど、好みで選べますね♪( ´▽`)
デンドロキラムは大株にしたほうが見応えのあるランだと思うので、
1回り大きな鉢に植え替えて、株を大きくしていくと良いと思います。
大きくしたくない時は、株分けをします。
肥料
あまり肥料は必要としない。とは言っても、4月から7月頃まで液体肥料を
月に2〜3回、または、固形肥料を月に1回。
元気に成長してほしいので、肥料はたくさんあげたくなっちゃいます。笑
肥料のあげ過ぎは、花つきを悪くし、根を傷める原因になるので注意しましょう。
病害虫
春から夏にかけて、黒斑病が発生しやすいので注意する。
害虫はカイガラムシ、ハダニ、ナメクジ。
殺菌剤、殺虫剤がそれぞれ売ってるので、早いうちに対処して被害を最小限に!
ナメクジは捕殺。潰す。切る。夜に探すとほぼいます。笑
病害虫の被害に遭ったら、栽培環境を見直すことも大切です。
風通しを良くしたり、地面に直置きしないとかですね^ – ^
僕はデンドロキラムを物干し竿に吊るして育ててるので、今のところヌルヌルナメクジの被害には遭ってません。
デンドロキラム・ウェンゼリー
Dendrochilum wenzelii フィリピン原産の原種。
形状は株元は膨らまないで細長い葉が茂るタイプです。
花は赤色。主に冬から春にかけて開花。
デンドロキラムの中では珍しい、赤色の花が咲く種類です。
僕が育てている種類もこの赤い花のタイプです(゚∀゚) ♪
花茎は15〜20cmくらいで下垂します。
冬に出てきた新芽の中から花茎が出てきて咲きます。
香りは他の種類よりは弱めで、微香性。
↑新芽から花芽が出てきたところ
生育期はどっちだ?
生育パターンは、秋から冬に出てきた新芽に花茎が付いて、花が終わると
休眠期か?と思うほど変化がないです。
本には、春から秋が生育期となってますが、春から夏に新芽は出ていないのが
現状です。
ランには秋から冬が生育期の種類もあるので、一体どっちなんだろう?と
思うところです。(๑˃̵ᴗ˂̵)
とりあえず、水やりさえしてれば枯れることは無いので、let’s enjoy♪(´ε` )
種類はどれくらいあるの?
熱帯アジアを中心の約100種以上の原種が知られている。
デンドロキラムはほとんどが原種で、交配種はあまりない。
まだ名前の付けられていないものも多くある。
その中でメジャーな原種を調べてみました(゚∀゚)
・グルマセウム Dendrochilum glumaceum
フィリピン原産の原種。芳香のある白い花をつける。デンドロキラムの中で
1番強い香り。低温性。主に春咲き。
・マグナム Dendrochilum magnum
フィリピン原産の原種。主に初夏〜秋咲き。黄色い花が咲く。
1番大柄な原種。芳香あり。
・コビアナム Dendrochilum cobbianum
フィリピン原産の原種。クリーム色に近い黄色の花。芳香あり。
低温性。秋〜冬咲き。
・フィリフォルメ Dendrochilum filiforme
フィリピン原産の原種。ほのかな芳香。冬〜春咲き。
・フォルモサヌム Dendrochilum formosanum
台湾原産の原種。芳香あり。秋〜冬咲き。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!