グラマトフィラムという洋ランはシンビジウムによく似ているのですが、とにかく大きくなる。夏のギフトにも送られる花。今回はグラマトフィラムの特徴や育て方、冬越しや植え替えなどについて解説していきます。
グラマトフィラムとは?
学名:Grammatophyllum
ラン科/グラマトフィラム属
原生地は熱帯アジア。パプアニューギニア、インドネシア、
フィリピン、マレーシアです。
熱帯雨林の低地で日が当たる場所に自生する。
シンビジウムに近縁で世界最大の大型になる洋ランです。
別名 タイガーオーキッド
草丈は最大では7mになる種もあり、流通しているものは
0.8m~1.5mぐらいが多いですね。
開花時期は主に6月~9月の夏。
黄色ベースやグリーン系の花色。
耐暑性:強い
耐寒性:弱い
育て方
栽培環境
日当たりのいい場所で育てます。
夏の蒸し暑い時期が一番成長する。
真夏は30%の遮光で葉焼けを防ぎます。
ゴールデンウィーク頃から日差しに慣らせば
遮光しなくても栽培できるが、近年は日差しが強いので
遮光したほうが無難だと思います。
水やり
水を好むランなので、1年を通して水やりをします。
ただし冬の休眠期(15℃以下になる場合)は乾かし気味の控えめ
管理にします。水が切れると急に枯れることもあるので、乾かし過ぎも注意しましょう。
冬でも暖かく15℃以上保てる場合は生育を続けているので
通常の水やりをします。用土の表面が乾いたらたっぷりと
あげてください。
肥料
大型になるため肥料も比較的好みます。生育期にはしっかりと
与えて大きくしましょう。
固形肥料と液体肥料どちらも使うことができます。
洋ラン用肥料のモルコートなどは植え付けから使えて
半年ほど効果が続くのでおすすめです。
4月~9月まで施肥します。
用土・植え替え
水はけと保水性のいいものが適している。
洋ラン用のバークチップをプラ鉢か化粧鉢に植えます。
バークチップは乾きやすいので素焼き鉢では使わないよう
気をつけましょう。また水やりが多い植物のため、
水苔に植えた場合は、水苔が痛みやすくなるのでバークチップが
おすすめです。
また、大きく成長すると鉢が倒れるやすくなるため重さのある鉢や、
大きい陶器鉢を鉢カバーにしたりすることを考えておきます。
植え替えは3~4年に1回で大丈夫なので、はじめから大きめの鉢に植えておくといいと思います。生育期の5月が最適期です。
もしくは花が終わったら早めに花茎を付け根から切り取り、
そのタイミングで植え替えしても大丈夫です。
花はなるべく早めに切ってやると株への負担が少なくなる。
株が大きくなりすぎた場合は株分けで小さくしたり、増やしたり
できます。小さくしたい場合でも3バルブ以上で1株になるようにします。それ以下にすると成長が遅く、開花に時間がかかります。
着生ランなので、ビカクシダのように吊るして育てることもできる。
この場合は水苔で苔玉を作って植え付けます。板付けや流木付けもできそうです。楽しみ方を変えたい人はチャレンジしてみてください!
冬越し
冬越しには最低13℃以上必要です。
できれば15℃以上。
シンビジウムより寒さには弱い感じ。
室内の日当たりがいい場所で冬越しします。
冬越しさえできれば暖かい時期は余裕で育てられます!
もうだめかもしれないグラマトフィラム。
寒さに当たってしまいました。
葉が枯れる原因は?
・水切れ
・根詰まりで水と栄養の吸収ができない
・寒すぎる
・根腐れ
原因としてこれらがまず考えられると思います。
暖かい時期なら少し弱っていても栽培環境の見直しで
復活できる可能性があるので、頑張って見てください。
葉が枯れるのは寒さ以外では、
根に問題がある事が多いので適期の植え替えなどで根のチェックを
してみるといいと思います。
まとめ
・夏に開花する洋ランの大型種
・冬の寒さに弱いので暖かく
・水と肥料は好むほう
・大きな鉢で3年~4年の植え替えで
・育て方はシンビジウムに近い
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!