ビカクシダまたの名をコウモリランという、
すごいかっこいい植物があります。
インテリアグリーンにはバチボコ最高の植物だと思います(゚∀゚)♪
今回は、ビカクシダの販売店や値段、育て方について紹介します。
また、育てていると遭遇するかもしれない
ビカクシダの葉がしわしわになる原因についても探ってみます。
ビカクシダ(コウモリラン)って?
ウラボシ科 Polypodiaceae
ビカクシダ属 Platycerium(プラティケリウム)
和名 コウモリラン
分類 常緑多年草 シダ植物 観葉植物
葉が鹿の角みたいなのでビカクシダ(麋角羊歯)といい、
または、「コウモリの翼だ!」という人がいたので
コウモリラン。 表現の自由というやつですねw
自生地はアフリカ、マダガスカル、東南アジア、オーストラリア、
南アメリカなど、熱帯の地域です。18種類の原種がある。
樹木の幹や枝、岩などにくっついて生育する着生植物という種類で、
シダ植物の仲間です。
高温多湿な環境で自生しているので、寒さには弱い種類がほとんど。
葉っぱにおもしろい特徴があり、
鹿の角のようにみえる葉が胞子葉。
株元に広がる、はじめはグリーンでその後、
茶色に枯れていく貯水葉。外套葉ともいう。
こいつは枯れても落葉しません。
貯水葉の裏側に根が張っているので、
貯水葉が大きく広がることによって水が集まりやすく、
効率よく水分を吸収している。
2種類の形態の葉をもっているビカクシダは、
なんだかワンランク上な植物だと僕は思います。
普通のシダ植物とは違いますね♪(´ε` )
育て方
ビカクシダの特徴を最大に活かした育て方は、
やっぱり着生させる事だと思います。
もちろん、鉢植えもぜんぜんいけますよ^ – ^
板付といわれる、ヘゴ板や杉板、コルクなどの板状の
素材に着生させる方法や、流木に着生する方法、ハンギングバスケット、
苔玉などでも育てられます。
置き場所・栽培環境
日当たりと風通しのいい場所を好みますが、
畑のようなガッツリ直射日光では強すぎるので、
30%~75%の遮光をするといいと思います。
木漏れ日のようなやわらかい日差しが最適。
または半日陰ぐらいで大丈夫です。
品種によって好む環境が少しちがうので、
管理しながら調節していきます。
春から秋の成長期は、屋外で管理することもできますが
葉焼けに注意します。
また、
耐陰性があるので、1年を通して
部屋の中でも育てることができます。
なるべく明るい場所で管理しましょう。
僕は今のところ1年じゅう、室内管理です( ´▽`)
冬越しできる?
高温多湿な環境で自生しているので、
寒さには弱い種類がほとんど。
冬は最低5℃を下限に、
10℃以上はあったほうがいいかもしれない。
オーストラリア産の品種は、寒さに強いといわれています。
そのほかの産地のビカクシダは種類によって耐寒性が違うところも
でてくるので、
なるべくあたたかい室内で冬越しをします(゚∀゚)♪
水やり
基本の水やりは、乾いたらやる。
完全に乾くのを待つ必要はないですが、
自然の中では乾いたり、雨降ったりの繰り返し。
乾湿のメリハリがあるんですよね。
そんな環境に耐えられるように進化した着生植物たち。
ワイルドですね♪(´ε` )
板付や、流木に着生させたものなど、
吊るされて管理しているやつは乾燥しやすいので、水切れに注意します。
着生植物なので、ある程度の乾燥には耐えることができます。
水切れのサインは、葉がいつもより下にたれてきます。
肥料
肥料はあげなくても十分に育ちます。
でも〜、「ビカクシダを大きく育てたい!」
そんな人は肥料をあげたほうが成長が早いので、
液体肥料か、化成肥料をあげるといいと思います。
ぼくは室内で育てているので有機肥料は使いませんが、
有機肥料でもokです。
有機肥料は匂いがあるのと、虫やカビがわきやすいので
室内では使わないのです(๑˃̵ᴗ˂̵)
また、ビカクシダは水苔植えで着生させることが多いので、
水苔が有機肥料によって腐りやすくなります。
肥料は観葉植物用に配合されているものがいいですね。
チッソ(N)が多いものが適しています。
ハイポネックスの昔からあるブルーの液体肥料は、
チッソが少ないですが、用途に観葉植物と書いてあるので
問題はありません。いちばん万能な液体肥料でもあります^ – ^
用土
水はけと保水性のいい、肥沃な土で植えます。
観葉植物用の土を買って来れば楽ちんです。
土を配合する場合、
赤玉土、腐葉土、ピートモスなどを混ぜて使えば
肥沃な土ができます。
落ち葉などを株元の貯水葉が飲みこみ
その落ち葉が腐って肥沃な土になっている。
よくできてますね〜(゚∀゚)♪
壁掛けや板付などは、水苔を使います。
着生植物と水苔はベストパートナーであります。
植え替え
ビカクシダは育てていると、株の横から新しい芽が出てきます。
その芽からも貯水葉が出てきて、先に出ていた株を飲み込むような
かたちで大きくなっていきます。
なので、一般的な植物のように根詰まりしたから成長が悪く
なるようなことはあまりないと僕は思ってます。
植え替えが必要な例としては、
・鉢植えのビカクシダが大きくなり、
鉢とのバランスが悪くなったとき
・株を大きくしていきたい場合は、鉢植えなら大きな鉢に
植え替え、板付ならより大きな板に、苔玉なら大きな玉に
してあげる。
・大きくなりすぎたら株分けをして、植え替える。
植え替えは焦らないでも大丈夫だと思います^ – ^
葉がしわしわになる原因は?
ぼくは葉がしわしわになるまでのトラブルに、
遭遇したことはまだないのですが、
ビカクシダが弱ってきて悩んでいる方が多いみたいなので、
調べてみました。
「原因はこれだ!!」みたいな断定することは難しいのですが、
いくつか原因となり得ることを紹介します。
1. 水切れにより葉がしわしわ or しなしな
乾燥にも強いビカクシダですが、
やっぱり限界があります。
シャキッとしていた葉が、だらしなく垂れてきたら水切れの
サインです。
水切れによる症状は一時的なものがほとんどなので、
水やりをすればもとに戻ることがほとんど。
2. 根腐れによる葉がしわしわ or しなしな
水のやりすぎなどで根腐れすると、
植物は根からの水分供給と、栄養素を運ぶことができなくなり、
葉がしわしわになったり、
黄色くなってきたりします。
根腐れした場合は早めに用土の交換や、腐った根っこの処理を
して、
直射日光の当たらない明るい日陰で、20℃前後〜25℃を目安に、
湿度は高くして、ビカクシダの回復を待ちます。
適温と適湿を保つことで、株の回復は早まります。
胞子葉をビニールでくるんだりすると、
葉の湿度がいい感じになります。
根腐れしていた根本は蒸れないように注意が必要です。
ぼくが調べていて思ったのは
思い切って根っこを一度、乾燥させて見るのもアリかもしれない
と。多肉植物的な発想です^ – ^
この場合、湿度は高くないと枯れる可能性が高いかもw
ダメージの程度によりますが、新芽が出てきているのであれば
回復する可能性はかなりあります。
しわしわになった葉っぱは、水切れでない場合はもとに戻らない
事のほうが多い。
根腐れからの回復は、植物しだいな部分がおおきいので
がんばって看病してあげてください(๑˃̵ᴗ˂̵)
3. 急な環境変化による葉がしわしわ or しなしな
たとえば、
明るい日陰から急に直射日光下に置くと、
葉がたれてきて、部分的に焦げたように葉焼けし、
葉の色も緑が薄くなってくる。
これは実際にあった僕のはなし。怖いな〜、怖いな〜。
これは置く場所を変えてから数時間のことなので、
気が付かずそのままにしていたら枯れるか、
かなりのダメージをくらう可能性が大。
このあと、すぐに部屋の中に移しました。
夜にはもとに戻ってくれました。
4. 最低気温が低すぎて葉がしわしわ or しなしな
寒さに弱い植物は、
急に霜にあたっただけで枯れることもあります。
たとえば、ハイビスカス。
南国の花なので寒さに弱い。
外に置き忘れ、霜にあたったため枯れました…。
その時の症状は、水切れでもないのに葉がすべて垂れ下がり、
温かい部屋に取り込んでも、戻ることはない葉っぱ…。
ビカクシダもそんな寒さにでくわしたら、たぶん葉っぱは
しわしわになる可能性がありますね。
比較的寒さに強いオーストラリア産のビカクシダで5℃が
最低ライン。温度にも気をつけなければいけないです。
葉がしわしわになる原因についてぼくの経験も踏まえた上で、
紹介しましたが、みなさまの参考になればうれしく思うところです。
ビカクシダの販売店はどこだ?
人気急上昇のビカクシダですが、
最近ではホームセンターで販売しているところも増えてきました。
またガーデニング雑貨も置いてあるおしゃれな花屋さんって
あると思うんですが、そういうトコにはだいたいビカクシダが
吊るしてありますよね^ – ^
ただ種類は少ない。ほとんどがビフルカツムだけ。
ビカクシダをいろいろみて選びたい人は、
ネットで探すのがいちばんいいです。
ぼくもそのうちの一人ですよ。
種類と数が多くていちばんオススメできるのは、
Yahoo!オークション。
個人で出品している人や、専門にやってる業者
が販売している。
迷うぐらいの数はあるので、じっくりお好みの個体を探せると
思います。
次は、メルカリ。
こちらはオークションではなく、フリーマーケット。
通称フリマアプリで、最大手のアプリ。
メルカリも種類と数がけっこうありますね。
オークションのように値段がつり上がることはなく、
言い値が買値、早いもの勝ちです。
珍しい植物を扱うネットショップもありますが、
売り切れていることも多く、
ビカクシダ専門みたいな
ショップはなかなかなさそう。
もちろん、楽天やアマゾンでも販売されています。
ポイントなどを考えると楽天とかはお得ですね。
ビカクシダの値段は?
ビカクシダは、板付、吊り下げ(苔玉とか)、鉢植えなどいろいろな形に
仕立てられて販売されています。
板付にされているものなどは、インテリアグリーンとしてすぐに
飾ることができるので、値段が 約2000円〜1万円以上。
珍しい種類や大株になると約3万円。
鉢植えは、5号鉢ぐらいで約3000円〜。
ポット苗で500円前後。
苔玉を吊るしたものは約1500円〜。
安い苗を買って、大きく育てるのも楽しみですよ。
ぼくも1つ苗を買ってあります♪(´ε` )
自分で板付や流木に着生させることもできるので、
苗から育てるのがぼくのオススメですね。
まとめ
・ビカクシダの葉がしわしわになるのは、水切れや
置き場所など栽培環境や育て方に原因がある。
・ビカクシダの販売は、ホームセンターや園芸店でも扱ってるが、
ネットオークションやフリマアプリが種類も数も多くて
おすすめ。
・ビカクシダの大きさや品種、仕立て方の違いで販売値段も
500円前後から3万円するものまでいろいろあるよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!