デンドロビュームの育て方は?植え替えと高芽についても

  • 2020年1月26日
  • 2024年2月6日

Dendrobium treacherianumデンドロビウム トリチェリアナム
という洋ランを手に入れたが、以前は
Epigeneium lyonii(エピゲニウム・ライオニー)らしい。
育て方が全然わからなかったので調べてみました。

今回は、デンドロビューム育て方や、植え替え高芽取り
したので紹介します。

 

デンドロビュームは種類が多い!

デンドロビュームはアジア〜オセアニアに広く分布する着生ラン。
樹木などに着生しているものがほとんど。
原種だけで1000種類を超える、すごい大きなグループ。

交配種も数え切れないくらいあり、花の形、色や香り、草姿まで
多種多様で集めて楽しい洋ランです。

日本にも自生するセッコク(石斛)もデンドロビューム。

デンドロビュームの主な系統は、

・ノビル系
・キンギアナム系
・デンファレ系
・カリスタ系
・ラトーリア系
・フォーモサム系

など(゚∀゚)♪

よく見るデンドロビュームは、ノビル系やキンギアナム、デンファレ。

育て方の基本は同じなのですが、細かいところで少し違っています。
温度管理、日照加減など。

デンドロビウム・トリチェリアナムの育て方

今回、僕が手に入れた ”デンドロビウム トリチェリアナム”は
エピゲニウムからデンドロビュームに属名変更されていて、

僕には、何系のデンドロビュームに近いのかもわからず
様子を見ながらの栽培です(๑˃̵ᴗ˂̵)

デンドロビューム・トリチェリアナムの特徴や育て方を
調べて参考になりそうなものがいくつかあったので
まとめておきます。

特徴

・フィリピン原産で、主にルソン島
・標高600〜1100メートルの場所で自生している
・花茎を長く伸ばし、下垂して咲くタイプ

置き場所

風通しがよく、
午前中は日が当たり、
午後は明るい日陰になるような

半日陰。

もしくは、50〜70%の遮光下。
直射日光ではないけど、木漏れ日が1日あたるような環境ですね。

そこまで直射日光を
ガンガン当てる種類ではなく、「半日陰か、明るい日陰」といった感じ。

温度と湿度

原産国のフィリピンのデータだと思われるものを
参考に記します。

・夏の平均温度

日中25〜27℃、夜間19℃ 気温差7〜9℃

・春の平均温度

日中27〜29℃、夜間17〜19℃  気温差10〜11℃

・冬の平均温度

日中25〜26℃、夜間15〜16℃  気温差9〜11℃

明確な四季がある国では無いと思いますが、季節ごとに
最低気温が若干下がる程度で、

年間を通し、

25℃前後、最低気温15℃

湿度は、年間を通し
68〜85%あるそうなので、

さすが、フィリピンといったところ。
高温多湿ですね^ – ^

僕の栽培環境

最低気温が15℃ぐらいから屋外栽培。

カトレア、キンギアナム系やノビル系のデンドロビュームと同じ場所に吊るして栽培。
日差し、風通しを好む種類たちと同じ場所で、軒下の遮光なし環境です。

夏場は14時ぐらいまで直射日光。
カトレアでも葉焼けするぐらいの環境なんですが、

トリチェリアナムは葉焼けしませんでした。
以外にも直射日光に強い印象(゚∀゚)♪

冬は最低気温10℃を下回らないうちに室内に。

水やり

新芽が伸びる成長期には、あまり乾燥させず
湿っている状態がいいらしいので、

鉢の表面が乾き始めたらすぐに水やりしています。

冬は室内に移動してから、乾燥気味にして
様子を見ています。

部屋の中でも朝方は10℃前後になりますが、
調子は崩していません。

肥料

新芽が伸びてきたら肥料をあげます。
「推奨量の1/4〜1/2で毎週施肥をする」
となっています。

肥料を好む種類ぽい。

僕は洋ラン用の置き肥を適当に。
水やり代わりに薄い液肥をやったり。

用土

水苔に素焼き鉢で栽培中。
用土に関しては、水やりのできる頻度などによって
変わると思うので、

僕のような、よくわかってない人は、
水苔が無難(゚∀゚)♪

また、木枠やバスケットに植えて栽培している
写真もよく見るので、

そのような乾きやすい栽培方法では水苔で、
バークやヤシガラなども環境に合わせて
使えると思っています。

デンドロビュームを植え替える

今回はトリチェリアナムの植え替えですが、
その他のデンドロや洋ランでも要領は同じなので
参考になれば♪( ´▽`)

新芽もあり、鉢から出そうなので植え替えました。

 

バークの小粒で植えてありました。
鉢の大きさの割にあまり根が張っていません。

 

黒くなって腐ってる根や死んでる根を取り除くと
こんな感じです。

正直、生きてるか、死んでるかをはっきりわからない
根もあるので、僕の判断基準としては、

・根が黒いやつ、色が悪いやつは疑う
・触ってすぐ取れそうな根はとる
・芯だけになった根は、植え込むときに支えになるからそのまま

 

根が水苔を掴むようなかんじで、写真のように入れておく。

 

 

新芽の伸びる方向にスペースをとりたいので、
水苔である程度包んだら、寄せて植えます。

 

今回は素焼きの平鉢を使い植え替えをしました。

これなら水苔の量も多くなりすぎず、新芽のスペースを確保できる。

高芽取りをする

デンドロビュームは花芽が葉芽に変わってしまうことがあり、
それが高芽というやつ。バルブの上の方から出てきます。

肥料が多すぎたり、
低温処理が必要なノビル系などは、
10℃〜5℃ぐらいの気温に2週間以上はさらさないと高芽がでやすい。

高芽はそのまま植えれば苗として株を増やすことができる。
必要なければ高芽は早めに切り取ります。
バルブの栄養を高芽に取られてしまう。

 

高芽をしっかり育てたい場合は、ある程度の大きさになってから植え付けます。

少なくとも根がしっかり出てきたらが良いと思う。

手で少しねじってやるか、ハサミで丁寧に切り取ってあげれば大丈夫です。

 

 

 

右が親株。左が春に植え付けた高芽。

高芽は2〜3年ほどが開花の目安らしいです。

 

まとめ

・デンドロビュームは乾いてから水やりする

・トリチェリアナムの成長期は湿り気味にする

・高芽取りで株を増やせる

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!