胡蝶蘭の植え替え方法と時期はいつ?用土や鉢の選び方についても

  • 2021年5月11日

胡蝶蘭はちょっとのコツを掴めば、初心者でも簡単に育てることが
できます。僕は花の終わった胡蝶蘭を安く購入したのが始まりなんですが
今では毎年花を咲かせることができるようになりました。

今回は、胡蝶蘭を育てるときに必要な植え替え方法やその時期
使う用土(コンポスト)や鉢のサイズの選び方も紹介します。

胡蝶蘭を植え替えるタイミング

どんな時に植え替えが必要か?
僕の目安を紹介します!

1. 植え替えてから2〜3年が経っている

水苔で植えてあるものは2〜3年経つと、水苔が傷んでくる。
ポロポロ崩れて、カスのようになっていたら傷んでいます。

水苔の色も黒っぽく痩せた感じに見えます。
新しい水苔で植え替えて、リフレッシュ!!

着生ランである胡蝶蘭は、根詰まりという言葉が適当かわかりませんが、
植え替えていない期間が長くなると、鉢が根でいっぱいになり空気や水、
肥料が十分に行き渡らないので、健全な成長をしてくれません。

水苔でもバークでも定期的に植え替えることが必要ですね。
ただ、毎年植え替える植物ではないので、3年を目安に。

2. 鉢とのバランスが悪くなる

順調に育つと、葉が上へ上へと伸びていく胡蝶蘭は、
頭でっかちになり鉢が倒れたり、見た目が良くありません。

また鉢の外へも根を伸ばしてきて、
それはそれでワイルド感がたまらないのですが、植え替えたくなる。
胡蝶蘭の成長には全く問題ないんですけど。
2〜3年でこのような状態になりますね。

3. 病気や水のやりすぎなどで、根が傷んでいる

根が傷んでいる時は、早めに植え替える。

例えば根腐れをしている場合は、
植えてある用土(水苔やバークなどのコンポスト)を取り除き、
腐った根をハサミで切り取り、根を乾燥させる必要がある。

4. ギフトでもらった胡蝶蘭は植え替える

ギフト用の胡蝶蘭は、寄せ植えされていたりして、
栽培するのに適した状態にはなっていません。
ギフト胡蝶蘭を育てたい人は、植え替えをおすすめします!

植え替えの適期でない場合は、
ビニールポットから根鉢を崩さずに素焼き鉢に移し
植え替えを待ちます。

植え替え時期はいつ?

植え替えの適期は、4月〜10月。

胡蝶蘭は高温多湿を好むものが多いので、
温度、日照時間が保てれば冬季以外は植え替えができます。

5月あたりから、温度も日照時間もぐんぐん伸びてくるので、
胡蝶蘭にとってストレスが少なく植え替えできる。

さて、植え替え適期はわかったがどんなタイミングで植え替えるのか?

植え替えるタイミングの目安

・花が咲き終わったら

花が咲く前に植え替えると株が弱る可能性があるので、
咲いた後に植え替えをします。

・成長を始めたら

新しい葉が出始めたり、新しい根が伸び始めるタイミングを見てから
植え替えする。成長開始時期なので、植え替え後の回復が早いです。

品種によって開花期が違うので、
初めて育てる胡蝶蘭はいつ咲くのかよく分からなかったりします。

なので僕がオススメするのは、成長を始めたタイミングで植え替える」です。

植え替えの用土はどうする?

胡蝶蘭に適している植え込み用土(コンポスト)は、
一般的によく使われているもので、

・水苔

 

・バークチップ

間違えても、草花の土に植えてはいけません。
なぜか?

根が呼吸できずに枯れてしまうのです。

水苔とバークはどっちがいい?

栽培環境と好みで決めるというのが、僕のスタイルです。
どちらでもいいのです。

それぞれの特徴を理解して、
自分の育てやすいものを使っていきましょう。

水苔の特徴

・昔から胡蝶蘭栽培に使用されていて、
ほとんどすべての洋ランに使用できる万能な植え込み材。

・植え込む硬さを調節することで、水はけ、保水力(乾きやすさ)をコントロールできる。

・保肥力があるので、肥料が効きやすい。

デメリットとして、

・水苔は価格が高い
・カビの発生、腐食しやすい
・植え込みに慣れが必要
・見た目がだんだん汚くなる

バークの特徴

・水はけが良いので、根腐れしにくい
・胡蝶蘭の生育環境に近いので、成長は早め
・水苔より価格は安い
・見た目、かっこいい

デメリットとして、

・鉢の内部が乾燥しているのか解りにくいので、
水やりの加減が意外と難しいかも

・肥料はほとんど流れ出てしまうので、
通常より回数を多くするなどの工夫が必要

胡蝶蘭の用土はどれにする?

水苔は水やり回数が少なくていいし、
バークは水やりをたくさんしなければいけない。

水苔は肥料が効きやすいが、バークは効きにくい。

水苔とバークの特徴を踏まえて、

水やりする時間がなかなか取れないとか、
水やりが多すぎてしまうとか、
日当たりも強く、風通しもいい環境で乾きすぎてしまう。などなど。

自分にあった用土(コンポスト)を選んでみるといいと思います。

僕はと言いますと、
水苔で栽培して、胡蝶蘭の成長スピードや水やりの加減を覚えて
バークに植えてみた。という経緯です。

バークで植えれば、水苔とは違うことも出てくるので、
胡蝶蘭の成長を見守りながら、最終的に僕の環境に合う植え込み材を
選択していこうと思っています。

鉢の素材とサイズを選ぼう

鉢の素材は植え込む用土(コンポスト)によって決まります。

・水苔には素焼き鉢
・バークには通気性のない鉢
(プラスチック、陶器など)

水苔は乾きにくいので、通気性のある素焼き鉢を使う。
バークは乾きやすいので、通気性のないプラ鉢などを使う。

胡蝶蘭の栽培に慣れている人は、
鉢を使わず、流木やヘゴ板に着生させて栽培したりします。

 

鉢のサイズは、胡蝶蘭の根の量で判断します
なるべく小さめの鉢を選ぶようにすると失敗は少なくなります。

葉が多くあっても、根が少ない場合は葉の大きさには合わせず、
根を入れた時に少し余裕がある程度の鉢が適しています。

感覚的なところで、1年で鉢の中に根が回るぐらいの大きさだと思っています。

参考までに、
ミニ胡蝶蘭なら素焼き鉢で3.5号ぐらい。
大型の胡蝶蘭では4号以上を使うことが多いようです。

胡蝶蘭の植え替え方法は?

3年ほど植え替えていないミニ胡蝶蘭です。
品種は不明ですが初めて僕が買った胡蝶蘭なので、お気に入り。
かなりのワイルド感。

 

これは水苔植えですが、鉢から抜きやすくするために水やりしました。

 

 

鉢のフチにナイフを入れて、ぐるっと1周だいたいやったら
てこの原理的な感じでナイフで上に押し上げてあげます。

なるべく根は痛めないように気は使っていますが、少しは傷つきます。
でも大丈夫です。

水苔もまだ傷んでないのでそのまま。
通常傷んでいた時は、傷んでいる水苔はこの時に外します。

 

今回は植え込み材料はバークを使います。
鉢のサイズは根がすっぽり入り、少し余裕がある大きさ。
小さめの限界はこれぐらいかな?

 

始めに鉢底にバークを入れます。
この時に胡蝶蘭を植える高さに合わせて量を調整します。

最終的に鉢のふちから2〜3CMしたぐらいがバークになるようにします。
(ウォータースポット)

また、胡蝶蘭の根元が完全に埋まらないようにするので、
鉢底に入れるバークの量を調整して決めていきます。

 

隙間にバークを入れて、箸でつついて根の間に入るようにします。
箸を左右に動かしたりすると中まで入りやすい。

 

外に飛びだした胡蝶蘭の根は、植え替えの時に切ってしまっても大丈夫ですが、
僕はそのまま鉢に収まるように入れてしまいます。
根が見えてる胡蝶蘭が好きです。

 

胡蝶蘭の根元が埋まらないように植え付けたら完成です。
このまま水やりはしないで、2週間程度は霧吹きで水分補給をします。

 

 

この株の開花した時はこんな感じです!

 

植え替え後の水やり

植え替え後は植え込み材料が完全に乾くまで水やりを控えます。
乾燥させることによって、根が水分を求めて伸びるようにするためです。

鉢の中が乾くまでは

バーク植えで2週間前後、
水苔植えで3週間程度はかかります。

しっかりした根を出すために、最初の水やりは我慢。

水やりをしないので、葉にハリやツヤがなくなってきたりしますが、

葉の両面と、植え込み材料の表面が湿る程度の霧吹きをして
水分の補給と湿度を高めてあげるといいです。

鉢の中が完全に乾いていれば通常の水やりをします。
植え込み材料が中まで完全に乾いたら、鉢底から流れ出るまで
たっぷりと。これが基本になります。

まとめ

・胡蝶蘭の植え込み材料(用土)は主にバークか水苔が使われる
・植え替え時期は4月〜10月(冬以外はいつでも大丈夫説あり)
・鉢のサイズは根の量に合わせて小さめの鉢を使う
・植え替え方法は少し慣れが必要だが、習うより慣れろです

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!