パキポディウム・ビスピノーサムはめちゃくちゃカッコいい
初心者にも育てやすい塊根植物。存在感のあるパキポは所有欲も満たしてくれる。
今回は自分の見解も含め、パキポディウム・ビスピノーサムの育て方や
植え替えや剪定、冬越しと太らせる方法について解説したいと思います。
ビスピノーサムの特徴
キョウチクトウ科 / パキポディウム属
Pachypodium bispinosum
塊根植物(コーデックス)
生育は夏型タイプ。
パキポディウムはマダガスカル原産が多いですが、
ビスピノーサムはアフリカ大陸原産です。
南アフリカの東ケープ州、ポートエリザベス(Port Elizabeth)が
自生地で乾燥した平原やなだらかな丘陵地に自生しています。
幹の表面はつるつる感があり、薄茶色の奥に緑が薄く見える。
枝には棘があり、触ると痛いです。枝は結構長く伸びてきます!
小さめの細長めの葉が茂ります。
幹は大きく肥大しますが、大きく太い幹は実際は根っこ部分であり、
野生では地面に埋まっている。正確には幹のような根。
花はピンク系。開花期は6月あたりに多く咲いています。
パキポディウムの中でも特に丈夫な性質で、暑さと寒さに強いので
初心者でも育てやすいです。
育て方
日本は湿度も高く、雨も多いので鉢植え栽培が一般的なので、
それを前提に解説します!
置き場所
成長期の4月ごろ~10月あたりまでは
直射日光に当たる屋外が最適です。
屋外が生育は1番良い。
室内で育てる場合も
太陽光がよく当たる明るい場所を選ぶようにします。
室内の場合は植物育成ライトで光をプラスして、
サーキュレーターで風の流れを作るとより良い環境を作れる。
意外と風は大切なのです。風や空気の流れがあることによって
光合成がたくさんできたり、蒸れなかったりと。
耐暑性は抜群に強いです!
寒くなってきたら
凍らないように気をつければ、屋外での冬越しもできる。
(こちらは関東地方)
0℃以下のときもありますが、水槽などで冷たい風が当たらないように
保護してあげたら大丈夫でした。雨で濡れないように気をつけて。
寒くなってくると葉が黄色くなってきて落葉を始めるので、
それぐらいから水やりを減らし、葉がなくなる頃には断水して冬越しに入ります。
最近の冬は部屋に入れて飾って楽しむので、葉がほとんど落ちてから
部屋に取り込みます。12月辺りですね。そうしないと部屋が落ち葉で
すごいことになりますw
葉が落ちたら休眠しているので春に葉が出てくるまで、断水します。
一切水やりは必要ないです。
水やり
葉が出て成長を始めていたら水やりを始める。
用土が乾いてからたっぷり流れ出るまでが基本になります。
さらに言うと、
水やりを忘れたころにたっぷり水やりで問題ない。
このくらいの気分で大丈夫。
ただ、休眠から目覚めたてはたっぷりやらずに、用土の一部が
湿るくらいにチョロチョロっと水やりしています。
葉の量が少ないときに水を多く与えると、根腐れする可能性が
高くなります。
葉がこんもりと茂っているときは、乾いたらたっぷりと。です。
たぶん喜びます。
梅雨の間は軒下で雨が当たらないようにしていますが、
梅雨明けたぐらいからは土もよく乾くので、夏場は用土が乾いていれば
毎日でも水やりします。
パキポディウムはとても乾燥に強いので、水やりを忘れたからと言って枯れることはまずないでしょう。なので、いつもビショビショに濡れていないように水やりし過ぎには注意してください。
パキポディウムが本当に水を欲しがっているときは、塊根部分がへこん
できたり、シワができたりするようです。気温が高いのに落葉するとき
も水が足りているかチェックします。
うちの株はそれなりに大きいので、断水したあとでもパツパツですが。
また、調子が悪そうなパキポディウムに水やりしません。
落葉後の休眠期や、冬越し中は水やりをしなくて大丈夫です。
肥料
あまり必要としないけど、薄めた液体肥料を
成長期の夏にあげたりしています。
肥料はなくても全然育つ。
用土
特別な用土は必要なくて、水はけと水持ちがよい土を選びます。
草花の培養土に赤玉土を半分くらい混ぜたものがいいですよ。
赤玉土の小粒を単用してもいいですし、堆肥を混ぜてみるのも
ありですね。サボテン用の土にいろいろ混ぜてみるのも面白い。
土が乾きやすい環境なのか、そうでないのか。
そこらへんを考えて用土を選ぶといいですね。
植え替え
意外と根が多く鉢いっぱいになります。
だからといって大きすぎる鉢に植えたら乾きが遅くなるので
パキポディウムには良くないと思います。
すでに大きな個体はなかなか肥大しないので、根を少し切り詰めて
同じ大きさの鉢に植えています。盆栽と同じ要領ですね。
植え替え時期は成長期がいいとされていますが、僕は無視しています。
秋でも休眠期でもいいと思っています。
植え替えで気をつけることとしては、
・根が弱いので触っただけで取れますが、ショックをうけない
(意外と体力を蓄えているので、根のダメージを受けてない印象)
・植え替え後は水やりをしない
(秋や冬に植え替えしたもの。成長期は除く)
・植え替えに根を乾かす作業はいらない
成長期以外で植え替えた場合、なるべく温かい室内で管理するのが
安全です。僕の個体は昼間は日が入り、夜は寒い玄関に置いていますが耐えています。
関連記事
塊根植物の植え替えと育て方。大きくするには?屋外での冬越しについても
ビスピノーサムの剪定
基本的に枝のどこから剪定しても芽が出てくる
ビスピノーサムです。強いのです。
切った枝が枯れたとしても、本体から芽が出てきたりします。
冬に部屋へ入れるとき枝が邪魔になるので剪定します。
ただ花をみたい人はあまり剪定しないほうがたくさん観れると思います。自分はよく剪定してしまうのですが、花があまり咲かないので、
もしかしたら枝先の方に花が咲くので花の咲く枝を切り落としてしまっているのかもしれないですね。
パキポディウム・ビスピノーサムを太くするには
・屋外管理で育てる
秋の寒暖差のある時期に植物はよく成長する。
樹木も横に太る時期。直射日光と雨ざらしがいい。
・鉢増しをしていく
小さめの鉢の方が管理がしやすくていいのですが、
いつまでも小さな鉢では根が張れなくなるので地上部の成長も
ゆるくなってしまいます。
・肥料を効かせる
夏から秋にかけて適量の肥料をあたえる。
固形肥料や液体肥料を利用できます。
自分はサボテンと同じ量で考えています。
液肥なら1000倍液で問題ないです。
まとめ
・パキポディウムの中では珍しいアフリカ産
・冬越しは屋外でできる場所もある
・育て方の基本は直射日光と雨ざらし
・植え替えも剪定にも強いので安心
・乾燥に強いので水やりのし過ぎだけ注意すればいい
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!