ハエトリソウは食虫植物の中でも有名なやつ。
見るからに「虫喰うぞ!」の出で立ちが好きです。
他の植物にはない面白さがあるのですが、葉が黒くなったり、
枯れそうなのかと心配になることもあります。
今回は、ハエトリソウの育て方や冬越し、葉が黒くなる原因や寿命について
調べてみました。
ハエトリソウとは?
モウセンゴケ科 (Droseraceae)
ハエトリグサ属 (Dionaea)
学名 Dionaea muscipula
別名 ハエトリグサ、ハエジゴク
北アメリカ原産の食虫植物。
ノースカロライナ州とサウスカロライナ州に生息。
ここには保護区に指定された自生地があり、
ワシントン条約で輸出や輸入は禁止されているが、
栽培繁殖がやさしいので、いろいろな品種が流通している。
手に入りやすい植物です。
捕虫方法は、とじ込み式。
虫が葉にいることを確認するための、感覚毛と言われるセンサーがついています。
一定時間に2回センサーに触れると、葉を閉じて虫を捕獲します。
そして消化液が出され、分解、吸収されます。
同じ食虫植物の仲間であるサラセニアなどのように、虫をおびき寄せる分泌液は出して
いないので、捕虫能力はかなり低い。
それでも、この見るからに食虫植物な姿は、すごいかっこいいですね(゚∀゚)
育て方
置き場所
基本は屋外栽培がいいと思います。
ハエトリソウの成長期は3〜10月ごろ。
風通しのいい、日当たりに置きます。
日当たりを好む植物。
暑さに少し弱いので、梅雨以降の夏は半日陰 or 遮光をして、
葉焼けするのを防ぎます。
冬は休眠しますが、多少用土が凍る程度までは耐えられるので、
寒冷地を除けば、屋外で冬越しできます。
冬の間はもなるべく日当たりの良いところで管理します。
ハエトリソウは成長期と休眠期のサイクルがある場所に
生息している。
だから冬に過保護にしすぎると、春からの成長が悪くなる。
こういった植物ごとの特性を知ることは、大切なことですね^ – ^
水やり
湿地帯に育つ植物なので、
用土は常に湿った状態を好む。
いちばん簡単な方法は、腰水栽培です。
水を張った鉢皿とかバケツに植木鉢をいれて、鉢底から水を吸わせる。
乾燥を嫌う植物に使う栽培方法です。普通の草花では根腐れする。
水草ではないので、
あまりに水没していると、根腐れする。
朝晩2回の水やりができないときや、真夏だけ腰水にするなど、
観察しながらになりますね。
腰水は2cm程の水深がいいといわれています。
夏は水が熱くなってしまうので、夜には水を入れ替えて
涼しくします。
肥料
基本的にはいらない。
虫もあげない。
食虫植物に肥料は、失敗のリスクが高いので
あげないほうが無難だと僕は思ってます。
もともとが、栄養分の乏しい土地で、捕虫できるように進化した
といわれていますので、問題ない♪(´ε` )
用土
水苔植えがオーソドックス。
酸性の土壌を好むことから、鹿沼土、ピートモス、赤玉土などを
混ぜて作った用土でもいけます。
植え替え
1〜2年に1回は植え替えをします。
水苔植えは常に湿っているため水苔が痛みやすいので、
状態を見ながらですね。腐った水苔はよくないです。
植え替え時期は、休眠期の12〜2月。
葉が黒くなるのはなぜ?
・ハエトリソウの捕虫葉(パカぱかするところ)は、寿命が短く、
多くて5回動いたら寿命で枯れて黒くなる。触りすぎに注意です。
・夏場に虫を与えると、消化する前に腐って、捕虫葉もダメになる。
夏に虫を与えるのはやめる。
・中心の葉は生きているのに、外側から黒くなり枯れていくのは、
古い葉を落とし、新芽を伸ばすための新陳代謝。自然現象。
・夏に日差しが強すぎると葉焼けして、黒くなる。
夏はなるべく涼しく過ごせるように工夫します。
・休眠期に葉が全部黒くなり、落葉したのか枯死したのか
わからない状態もあるけど、春まで待てば芽が出てくる可能性があるので、
水やりは忘れずに。
他にも、肥料をあげすぎたり、根腐れしたり、
原因は環境ごとに様々。
決して、ハエトリソウの寿命が短いわけではないので、
適した環境を用意してあげれば、年々大きくなっていくと思います♪(´ε` )
まとめ
・成長期と休眠期のサイクルが大切
・乾燥に弱いので、用土は湿った状態を保つ
・捕虫葉の寿命は短く、触り過ぎると黒くなって枯れる
・冬越しは寒冷地以外では、屋外でok
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪(´ε` )