「世界で最も危険な樹」としてギネス世界記録を保持している、
マンチニールの木。「死の林檎」、「死の木」とも言われています。
その生態には、恐るべき特徴がありました。
今回は、マンチニールの木はどんな植物なのか?
日本には生息しているのか?調べてみようと思います(゚∀゚)!
マンチニールの木
基本情報
・トウダイグサ科 ヒッポマネ属
・学名 Hippomane mancinella
・英名 Manchineel (マンチニール)、ビーチアップル(beach apple)
・常緑広葉樹
・樹高 15メートル
・原産地 カリブ地方、アメリカ(フロリダ州)、バハマ、
メキシコ、中央アメリカ、南米北部
生息環境
海に近いところで自生していて、主に砂浜や、海水と淡水の混ざる汽水と言われる場所(河口付近)、マングローブの林の中に生息する。
マンチニールの木は防風林の役目を果しており、その根っこが砂浜の浸食を防いでいます。
日本で海沿いの防風林というと、黒松が海岸線に多く植栽されています。
マンチニールの木は有用性のある木?と思いますが、
ギネス世界記録「世界で最も危険な木」に認定されているのには訳があります。
最大の特徴はその毒性にあった!!
マンチニールは、その全てに猛毒を含んでいます。
毒性はかなり強く、毒の成分は完全にはわかっていませんが、
アレルギー性皮膚炎の原因となるホルボールやその他の肌刺激物質が含まれている。
その為、マンチニールには注意書きの標識が付けられていて、
数メートル離れるか、近づくことを禁止しています。触ることもダメです。
食べるな危険!「死の林檎」と言われる果実
マンチニールの小さな青りんごのような果実。
これを食べてしまうと、
最初は甘くて美味しい味がするが、それは次第に苦味へと変わり、
その後、激痛が口や喉を襲う。
喉は腫れ上がり、何も口にする事ができなくなるといいます。
最悪、腫れ上がった喉が気道を圧迫して呼吸困難で死亡するほど。
「この激痛、完全に消え去るには8時間を要した」と被害者は語っています。
海辺に青りんごが、都合よく落ちてることって普通ないと思うので、
食べないでください(๑˃̵ᴗ˂̵)
触るな危険!近づいてはいけない理由!
マンチニールの樹液は車の塗装にダメージを与えるほど強い事が知られていて、
マンチニールの滲み出た樹液が皮膚に触れると、
火傷した時のように痛みを伴い腫れ上がる。
雨が降ると樹液を含んだ水滴となり、木の下にいると雨ではなく、
毒液のシャワーを浴びることになる。
こんな樹木が存在していることが恐ろしくなってきます。怖いですね…。
さらに…
燃やすな危険!その煙ヤバイです。
マンチニールの木は燃やすと、その煙にも毒が含まれています。
最悪、煙が目に入った場合は失明の恐れがあるそうです。
伝説では、
「マンチニールの発散する甘い香りのガスを吸うと、二度と目覚めることのない深い眠りに就く」と伝えられているそうです。
マンチニールは日本に生息してるの?
僕が調べた限りでは、日本にマンチニールが生息していることは
確認できませんでした。
マンチニールの生息域を示した地図を見つけました。
幸いにも、日本にはマークがなかったです。良かったです♪( ´▽`)
原産地の気候の事を考えると、日本でも沖縄県なら生育できそうだと思ったんですが、そういった情報も確認できなかったです。
もし、沖縄県の人がいたら是非聞いてみたいです。よろしくおねがいします(゚∀゚) ♪
利用価値もあるマンチニール
こんな危険な樹木をなんで伐採しないのか?疑問に思ったんですが、
その答えになっているかはわかりませんが、
・原産地であるカリブ海地域では、何世紀にも渡り建材として利用されている。
建材として使うには、切り倒した後に太陽で樹液を乾燥させないとならない。
・樹皮からはゴムを生産することができる。浮腫の治療もできるとされる。
・乾燥させた果実は、利尿薬として利用されてる。
・アメリカ合衆国フロリダ州では、マンチニールは絶滅危惧種のリストに
挙げられている。
現地の人にとっては、大切な資源ということなのかなと思いました ^ – ^
さいごに
「世界で最も危険な樹」としてギネス世界記録をもつ「マンチニール」
アメリカ方面へ行った際は、遠くのほうで見てみたいと思います!笑
植物は面白いなと感じる植物でした♪(´ε` )
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!