竜血樹(リュウケツジュ)といわれる「ドラセナ・ドラコ」。希少種。
観葉植物として人気がある、「ドラセナ」の中で最大の大きさを誇る品種です。
今回は、ドラセナ・ドラコを挿し木して増やすことができるのか、
僕が実際にやってみた結果と、育て方や耐寒性、原産地について
紹介します♪(´ε` )
竜血樹「ドラセナドラコ」って?
リュウゼツラン科 ドラセナ属
学名 Dracaena draco
和名 リュウケツジュ(竜血樹)
英名 Canary Islands dragon tree
dagon’s blood tree
原産地 カナリア諸島
ドラセナ属の中で最大種で、樹高20メートル以上になる常緑高木。
竜血樹という名のドラセナ
Dragon’s Blood Medicinal Tree Sap
ドラセナドラコの株姿がドラゴンを連想させ、樹液が赤黒い血のような色をしているので、「dagon’s blood tree」という名前が付けられているそうです。
同じドラセナ属に「ドラセナ・シナバリ」(Dracaena cinnabari)
というのもありますが、これも竜血樹と言われるドラセナです。
「ドラセナ・シナバリ」は、かなりの希少種。絶滅危惧種に指定されていて、原産地のソコトラ島からの持ち出し禁止になっているようです。
ドラセナドラコもあまり店頭で見かけない、希少種じゃないかなと
僕は思うんですが、こういった植物はなかなか育て方など情報が少ない
事が多いです。
そんな時は、原産地の事をよく知ることでその植物の生態がわかってくると思うので、少しですが紹介しようと思います。
原産地カナリア諸島はどんなところ?
ドラセナドラコの自生地はスペイン領カナリア諸島で、アフリカ大陸の北西沿岸に近い大西洋にある7つの島からなる群島です。
火山島で、大陸から離れた島であるため固有の動植物が多く、複数の生物種、生態系が保護され非常に重要な地域になってます。
カナリア諸島は乾燥した温暖な亜熱帯気候で、1日の気温差があまりない。
年間を通して、最高気温20〜30℃、最低気温15〜21℃です。
最低気温が15℃を下回らないのはあったかいですよね♪( ´▽`)
年間降水量が200mm前後で、雨の少ない場所です。
日本の年平均降水量は1718mmで、カナリア諸島の約8倍!
こうしてみると、僕の暮らす日本とは全く気候が違うことがわかりますね。
ドラセナドラコの育て方
置き場所
春から秋の生育期には、なるべく日当たりで育てると、
がっしりとした幹とシャキッとした葉に育ちます。
真夏の直射日光は強いので、半日陰で管理すると良いと思います。
また、ドラセナは耐陰性もあるので室内の日当たり、または明るい日陰でも育てることはできます。
ただ、僕は最大種と聞くと大きく育てたくなる病なので、基本的には屋外の日当たりで育てます。^ – ^
原産地の気候を考えると、日本の梅雨どきは雨が多いので大丈夫かな?って思いますが、僕の場合、そのまま雨ざらしでやってます笑
鉢植えの場合、水はけの良い用土を使っておけば根腐れの心配もないと思います。
冬の置き場所、耐寒性は?
冬は最低気温10℃を下回る前には部屋の中に入れます。
原産地の気候は最低気温が15℃以下にならないという事なので、
15℃以上あれば冬でも成長を続けることになります。
僕の家は古い家なので、真冬の朝は5℃くらいになりますが、それでも無事に冬越しします。(関東地方)
なので、耐寒性は一般的なドラセナ類(最低温度5℃〜10℃)と同じだと考えると、最低温度5℃以上が望ましいと思います。
耐寒性については、品種によって違ったり、地植えにしても大丈夫な種類もあったりと一概に言えませんが、僕が育てているドラセナドラコは極端に耐寒性が低いとも思いません。
できるだけ日の当たる温かい場所において、冬も元気に過ごしてもらいましょう♪( ´▽`)
水やり
原産地カナリア諸島は雨が少ない場所なので、ある程度の乾燥も耐えられるんじゃないかと思います。
なので、冬はかなり水やりを控えていますが大丈夫です。
鉢の表面の土が乾いてから、4〜5日ぐらい待って水やりする程度ですね。
生育期には鉢の表面が乾いてから、たっぷりと水やりします。
肥料
僕の場合ですが、気が向いたときです。笑
置き肥を月に1回ぐらいと、液体肥料をたまに(゚∀゚) ♪
これは植物全般に言えることですが、肥料はあげすぎると枯れることがあります。逆に、あげなくても枯れません。
また、元気のない植物にはあげません。回復するのを待ちましょう。
肥料もドラセナ類全般と同じく、月1回の緩行性化成肥料をあげればいいと思います。
病害虫
斑点病、炭疽病、褐斑病、灰色カビ病にかかりやすい。
カイガラムシ、ハダニもつきやすいので、定期的に観察して薬剤で防除します。
竜血樹ドラセナドラコの挿し木と増やし方!
僕が育てているドラセナドラコ。
挿し木して増やすことができたものです。
ドラセナ類は非常に強靭な生命力を持っていて、挿し木しなくても、幹の部分が地面に触れていれば、根っこが出て根付いてしまう程です。
これは「茎伏せ」という増やし方になります。
また「水挿し」といって、水に挿して置くだけでも温かい時期なら、
根っこが出てくるので、そのまま水に挿したまま育てられるし、土に植え替えてもいけます♪(´ε` )
挿し木の成功率が高い時期は、6月の梅雨時です。高温多湿の環境が挿し木には必要です。
ドラセナ類は「気根」という根っこを幹から出すことができるので、その気根を付けてカットして植え付ければ、そのまま育てる事もできるんです。
これは挿し木したドラコの親株ですが、気根が出ています。切り口のすぐ下から芽が2つ出て、右側の小さな芽が3つ目になります。
とりあえず強いので、増やすことは難しくないかと思います。(゚∀゚)
まとめ
・ドラセナドラコの育て方は、ほかのドラセナ類と同じで大丈夫
・耐寒性もそこそこあるので、5℃以上あれば安心
・生育期はなるべく日当たりで育てる
・挿し木は成功率高めで、他にも気根を付けた植え付けなどの増やし方がある
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!