クロッカスの球根に毒はある?サフランやイヌサフランと何が違う?

  • 2018年2月20日
  • 2024年2月6日
  • 球根

クロッカスは早春からきれいな花を咲かせます。でも球根植物には毒
のある種類が多いんです。人が食中毒で死亡することも…。

そこでクロッカスの球根があるのか調べてみました。また、よく似た花
が咲くサフランイヌサフラン。その違いについても紹介します。

 

クロッカスとは

地中海沿岸から小アジア(アジアの西端部)を原産地とする、
アヤメ科サフラン属(クロッカス属)の球根植物です。原種は約80種ぐらいあって
園芸品種も多数あります。

学名 Crocus
別名 ハナサフラン、ハルサフラン
英名 Spring crocus(スプリング・クロッカス)

クロッカスの球根は春咲きと秋咲きの品種があり、一般的には
秋に植え付けて翌年春に花が咲く、秋植え球根として扱われてますね。
花壇や鉢植え、プランター、水栽培で育てることができます。

花の色は黄色、紫、白が多い。

花期 春咲き種は2月〜4月
秋咲き種は10月〜11月

草丈 5cm~15cm

また、1月、2月ぐらいに芽出し球根も園芸店やホームセンターで販売してます。
芽出し球根とは、確実に花が咲いてくれる球根で、球根から芽が少し出た状態で
お店に並びます。

僕は秋にクロッカスを植えなかったので、1月に芽出し球根を買ってきて、
しれっと植えて、春にちゃっかり咲かせる作戦です。芽出し球根、いいですね!

クロッカスの別名は花サフランといいますが、よく似た花が咲く植物にサフランと
イヌサフランがあります。

似たような名前の植物はたくさんあるので、わからなくなってしまいますね〜

サフランはクロッカスの仲間

サフランも地中海沿岸を原産地とする、アヤメ科サフラン属(クロッカス属)の球根植物です。
秋咲きクロッカスの一種なので、クロッカスの仲間ですね。

学名 Crocus sativus (クロッカス・サティウス)
和名 サフラン

草丈 10cm~15cm

花は紫色で、秋10月〜11月の短い期間だけ開花します。

世界で一番高価なスパイスで知られるサフランは、この花の雌しべを乾燥させて
作られているんです。

「1gのサフランは、160個の花が必要」と言われています。
僕の家にサフラン160個を植えるスペースはありませんよ笑

また、薬用効果もあり古代エジプト、ギリシャの時代より婦人病などに利用されていました。

サフランは、食用、薬用とすごく便利な植物です。

イヌサフランって?

イヌサフランは、原産地がヨーロッパ中南部から西アジア、北アフリカの
イヌサフラン科(旧ユリ科)の球根植物

園芸品種はコルチカムの名前で流通しています。

学名 Colchicum autumnale
英名 Autumn crocus(オータム・クロッカス

草丈 15cm~20cm

サフランとは全く違う植物ということになります。それにしても「オータム・クロッカス」って…。
まぎらわしいですね。サフランなのか?クロッカスなのか?名前だけでは混同してしまいます。

なぜ、イヌ?

植物の名前に「イヌ」が付くのは、諸説ありますが、

「似ている植物ではあるけれど、それより劣るもの」また、「役に立たないもの」
という意味があるんです。大変失礼なネーミングになっています。

「イヌサフランはサフランとよく似た花、形状をしているけど、サフランよりも
劣る、役に立たない」という事に、誰かが決めたんですね。

イヌサフランは猛毒!

イヌサフランに含まれる「コルヒチン」という成分が、医薬品(鎮痛薬として痛風などに用いる)として利用されています。

この「コルヒチン」は大量摂取により、重い中毒症状または死に至るとされています。
イヌサフランの花、葉、球根全てにコルヒチンが含まれているので、注意が必要です。

僕は医師ではないので確定的な事は言えませんが、
「球根を2g食べれば、死に至る」そうです。

知らないで植えていたら、結構怖いと思いませんか?
でも僕は花が綺麗なら植えてしまうかも笑

クロッカスの球根に毒はある?

春に咲くクロッカスの球根に、人が食中毒になるような毒はないようです。
クロッカスの球根を食べてみた人が「ナッツのような味」だって言ってました。

しかし、イヌやネコには低毒性ではあるが有毒とされています。
下痢、嘔吐などの胃腸障害を引き起こすので注意が必要です。

 

まとめ

・クロッカスの球根には、人が食中毒を起こすような毒はないが、イヌ、ネコには有毒。

・サフランはクロッカスの仲間で、世界一高価なスパイス。薬用としても利用される。

・イヌサフランは毒性が強く注意が必要。薬用としても利用されている。
 クロッカスとサフランとは全く別の植物。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!