「ススキ」は秋の七草の一つ。日本の秋を代表する草ですが、ススキと
似た植物がけっこうあります。
草って樹木よりも見分けるのがむずかしかったりしますね(๑˃̵ᴗ˂̵)
今回はススキとカヤの違いや、ススキに似た植物を調べてみました。
ススキの特徴
ススキ(芒、薄)は、イネ科のススキ属、多年生の草で、
日本全国に分布しています。東アジア原産。
日当たりの良い山野、河川敷などでよくみられます。
学名 Miscanthus sinensis
高さ1〜2メートルと大型。
葉の長さが50〜80センチ、幅 2センチ以下。
葉の中央には白い筋が入ります。
葉の縁が鋭くなってるので、肌に触れるとヒリヒリとすり傷に
なりやすいです(๑˃̵ᴗ˂̵)
茎は根もとからたくさん出る。株立ち的なスタイル。
正確には、地下茎(ちかけい)と言われる地中に埋まっている茎で
つながっているが短い。
一ヶ所に集中して、こんもり大きくなりながら、増殖します。
竹と同じく、いったん植えると根絶の難しい草なので、
庭に植える際は注意です(๑˃̵ᴗ˂̵)
花期は8月〜10月。ススキは、あのきれいな白い穂が花で、
最後は綿毛になって飛んでいきます。花穂は20〜30センチ。
ススキの花には、芒(ノギ)という、糸のようなアンテナ的トゲが
でています。
ススキに似た植物と区別するときに役立つかも♪(´ε` )
ススキとカヤの違いは?
カヤというのは、昔の日本の家にあった「茅葺き屋根」(かやぶきやね)の「茅」のことです。
「カヤ(萱) 萱葺き屋根 」とも書きますね。
カヤという植物はなく、
カヤは屋根の材料や飼料として使われた草の総称です。
主に、ススキ・ヨシ・チガヤなどのイネ科の多年草をさします。
ということで、
カヤと総称される草のなかに、ススキも含まれているので、
ススキとカヤに違いがあるのではなく、呼び方のちがいですね!^ – ^
ススキに似た植物
ヨシ(葦、芦、蘆、葭)
イネ科のヨシ属の多年草。
学名 Phragmites australis
ヨシはスダレ、ヨシズに使われている植物。
昔は「アシ」と呼ばれていました。
しかし、
「悪し」にちかい名前は縁起悪いので、「良し」に変えたようです。
ススキとの違いは、葉の中央に白い筋がない。
花穂はススキのようにふさふさしていない。
ヨシは河川などの水際、湿地に多く、水中に根を張り、
ススキよりも水を好む。
草丈2〜6m。花穂は20〜50センチ。
ススキやオギよりもかなりデカイですね。
また、ススキのように株にはならず、長く伸びた地下茎から間隔をあけて成長する。
竹を想像すればわかりやすいと思います。
オギ(荻)
イネ科ススキ属の多年草。一般的にヨシよりは乾燥した場所を好むが、
ススキが生えるような乾燥した場所は好まない。
ススキより若干大きい。草丈1〜2.5m。花穂も25〜40センチ。
荻のほうが毛のボリューム感がある。
ススキと同じく、葉の中央に白い筋が入ります。
ススキとの違いは、株にならず、
地下茎から、竹のように間隔を開けて茎がつらなる。
オギには芒(ノギ)がない。
パンパスグラス
イネ科のシロガネヨシ属の多年草。
学名 Cortaderia selloana
英名 pampas grass
原産地 南アメリカ・ニュージーランド・ニューギニア
草丈1〜3メートル。花穂50〜70センチ。
庭植え用の苗や、切り花、活花、ドライフラワーとして使われてます。
俗称で「お化けススキ」とも(゚∀゚)
ススキに似た植物ですが、ススキとの違いはゴージャスな花穂。
羽毛のような花穂をつけ、色もピンク・白・黄色・紫などがある。
車のホコリ取る、あれに似てます^ ^笑
やや寒さに弱く、寒冷地では保護が必要です。
チガヤ
イネ科 チガヤ属 多年草
草丈10〜150センチ
ススキよりも小さく、開花期も5〜6月なので見分けやすいですが、
ススキに似た白い花穂をのばします。日本ではどこでも生えてる。
秋から冬には、赤く紅葉します。
By Wouter Hagens – Own work, CC BY-SA 4.0, Link
チガヤは「世界最強の雑草」の異名を持っています。
世界の侵略的外来種ワースト100にもランクイン。
世界的に厄介者ですね(゚∀゚)!
まとめ
・カヤはススキ・ヨシ・チガヤなどのイネ科の多年草の総称。
カヤという植物はない。榧(カヤ)という針葉樹はあります。
・ススキに似た植物に、ヨシ・オギ・チガヤ・パンパスグラスなどがある。
どれも大型になる草で、基本的には雑草です。(๑˃̵ᴗ˂̵)
根付いてしまうと根絶するのが、難しい植物たちです。
ぼくの家には植えることできませんが、ヒロ〜イお庭に
ススキやパンパスグラスは最高だと思います♪(´ε` )
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!