彼岸花といえば秋の彼岸に咲く花ですが、なんで彼岸に咲くのか
疑問に思ったことはありませんか?そして田んぼに多い。
今回は、彼岸花の田んぼに多い理由や、なぜ彼岸に咲くのかを
調べてみました。また、白い彼岸花や販売値段、毒性についても
紹介します。
彼岸花とは?
ヒガンバナ科・ヒガンバナ属の多年草。球根植物です。
全草(球根・葉・茎・花)に毒のある有毒植物。
学名 Lycoris radiata (リコリス・ラジアータ)
別名 曼珠沙華(マンジュシャゲ)、リコリス
英名 red spider lily 直訳 「赤いクモのユリ」
彼岸花のおもしろいなと思う特徴は、
花が咲いているときに、葉がないところ(゚∀゚)
何もないと思った地面から、ニョキニョキと花茎だけ伸びてきて、
花火のようなきれいな花を咲かせます。
開花時期は、夏の終わりから秋で、
花が終わると葉っぱが出てきます。
真冬でも葉がミドリミドリ、翌春になって葉が枯れます。
そして忘れた頃に、ニョキニョキ、どーん! こんな感じです^ – ^
彼岸花の色と販売値段
花は赤色がよくみますが、園芸品種もいろいろとあるので、
白、ピンク、クリーム、イエローとか。色の濃淡が違うやつとか。
青い彼岸花はないみたいですね。
白い彼岸花はけっこう珍しいです。
黄色のショウキズイセンとヒガンバナとの自然交配でできたもの。
繁殖力が弱いので、なかなか増えません。
といっても、
ふつうにネットで販売しているので買うことができます。♪(´ε` )
「シロバナ彼岸花」、「シロバナマンジュシャゲ」、
「リコリス・アルビフローラ」
上に書いた名前で流通していますね。
ちなみに、普通の赤い彼岸花は、「リコリス・ラジアータ」。
学名そのままで呼ばれることもあります。
販売値段は、白色が珍しいだけに、球根1つで、600円ほど。
ポット植えの苗で、1000円ぐらい。球根植物にしてはチョイ高いです。
他の色は、球根1〜2球で、500円前後。
黄色がすこし値段が高かったり、色によって10数円の違いがあります。
赤い彼岸花(リコリス・ラジアータ)は、球根3球で500円ほど。
オーソドックスなものは低価格です^ – ^
ちなみに、みんな大好きチューリップは、球根50球で1000円ちょっと!
チューリップは、80、100、1100球など
販売単位がおかしいです笑^ – ^
彼岸花の毒性はヤバイ?
全草(球根・葉・茎・花)に毒のある有毒植物で、
アルカロイド系の成分を多く含む
(リコリン、ガランタミン、セキサニン、ホモリコリンなど)
多量に摂取した場合は、吐き気や下痢の中毒症状をおこします。
ひどい場合は中枢神経の麻痺により、死に至ることもあります。
彼岸花の毒は、植物を触っただけでは問題ありません。
口から体内に入るとマズイです。
皮膚の弱い人は球根に触れてカブれたりするかもしれないので、
注意したほうがいいと思います。
球根の植物には、毒が含まれるものがたくさんあるので、
球根を触るときには手袋をつける事が推奨されています。
葉の汁とか、球根とかカジッたりしたら危ないので、
子供やペットには注意が必要です。
即死するような毒ではないので、毒のある植物だということを
知っておけば、大丈夫そうですね♪(´ε` )
昔は、毒を抜いて食用にしていたらしいです。
今では、漢方薬や、アルツハイマー病の治療薬の成分として
使われています。 「毒をもって毒を制す」です♪( ´▽`)
彼岸花が田んぼに多い理由とは?
彼岸花が田んぼのあぜ道に多い理由は、
・モグラやネズミによってあぜ道を壊されないようにする
・彼岸花が増えていくことによって、あぜ道が丈夫になる
・いざというときは、毒を抜いて食べる事ができる。
ということです。
彼岸花には毒がありますが、特に球根に多く含まれる毒を嫌って、
ミミズなどの地中の虫達が近寄らなくなります。
モグラやネズミはミミズなどの虫が餌なので、モグラ、ネズミも餌がないので来なくなる。
結果、モグラ達よけになるシステムです。(゚∀゚) ♪
そして、たくさんの彼岸花があぜ道で増殖することで、
地固め的効果を発揮する。
お米の不作のときや、食べるものがなかった戦後には、
彼岸花を食べることもできたそうです。
一石三鳥の作戦です。
昔からの知恵というのは、すごいな〜と感心しますね。
自然の中で生きてきた、日本人の知恵。すげ〜。
ちなみに、ぼくの家にはモグラが来ます。
せっかく植えた花壇の花とか、ボコボコにされます(๑˃̵ᴗ˂̵)
狭い庭なので、彼岸花を植えるスペースはないかな?笑^ ^
彼岸花、なぜ彼岸に咲くんだ?
夏の間は葉を枯らしていますが、花を咲かせるために、
暑い夏から涼しくなるのを待っています。
彼岸花の開花気温は、最低気温が20℃ぐらいになったときです。
ちょうど秋の彼岸の9月20日あたりが、そのぐらいの気温になる。
なんで決まって彼岸に咲くんだ?と思っていましたが、
彼岸の気温が開花気温になってたんですね。
だから、その年によって開花時期がずれることもあります。
9月上旬に急に涼しくなれば咲くし、
9月の残暑が厳しければ10月になることもあるんですね。
彼岸という暦を彼岸花の球根が記憶しているのか?
とか、考えていた僕でした♪(´ε` ) 非科学的考察。
球根がカレンダー覚えてたら怖いですね〜。
まとめ
・彼岸花の毒がある性質を利用した害獣防除や、あぜ道を丈夫にする
理由から田んぼに多く植えられている。
・彼岸花は全草が有毒で、誤食などにより中毒症状がでる。
多量の摂取で死に至ることも。
そこまで強い毒ではないが、注意は必要。
・彼岸花が彼岸に咲く理由は、彼岸頃の気温が開花気温になるから
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!