イチハツ(一初、鳶尾)はアヤメ科の植物ですが、アヤメ、カキツバタ、花菖蒲と花はよく似ていますね。葉の形状でいうとシャガに似てるかな?
僕は斑入りイチハツと花菖蒲を育ててます^ – ^
そこで今回はイチハツはどんな植物で、カキツバタのような水生植物なのか?
その違いを調べてみたいと思います。それと、実際に植え替えと株分けを行ったので紹介します。
イチハツって?
アヤメ科アヤメ属の多年草です。
学名 Iris tectorum Maxim.
英名 Wall Iris
和名 イチハツ(鳶尾、一初、一八、)
原産地 中国
原産国の中国から日本に持ち込まれ、栽培されてきました。
昔は茅葺屋根(かやぶきやね)の上に植えて、屋根を丈夫にし、
火災や大風から守ってくれる魔除けとして使われていました。
また、根茎の部分が鳶尾根(えんびこん)という名前の生薬として利用されています。
イチハツは水生植物なの?
イチハツは水生植物ではありません。カキツバタや花菖蒲と花がよく似ているので、違いがわかりにくく、アヤメ科なのでみんな同じだと思っちゃいますよね。
僕もはじめはわかりませんでした♪(´ε` )
ちょっと整理してみると、
水生植物とは、
植物の進化を教料書ではソウ類→コケ類・シダ植物→種子植物の順におき、水中生活から陸上生活への適応を説明しています。しかし水生植物とはいったん陸上生活に適応しながら再び、水中生活にもどっていった種子植物およびシダ植物をいい、陸上で生活した証拠を、水面に花を出すことなどに残している植物の仲間のことです。
この水生植物になるのが、カキツバタです。
正確には水生植物の中の抽水植物になります。
抽水植物とは、
根が水底の土の中で、茎や葉が水面から上に伸びている水生植物のことです。
また、花菖蒲も菖蒲園などで見ると、水の中から花が咲いていて同じ水生植物のように思ってしまいますが、実は違います。
花菖蒲は景観上の美しさの理由で、水の中で咲かせているからです。
だから花菖蒲は水生植物ではないんですね。
アヤメもまた水生植物ではありません。
ということで、
カキツバタが湿地でないと育たなくて、
イチハツ、花菖蒲、アヤメは普通の庭に植えても問題なく育つということになります。
イチハツの育て方
イチハツは日本の暑さ、寒さに非常につよい植物なので、
かんたんに育てることができます。
置き場所
水はけがいい、日当たりで育てます。鉢植えでも地植えでも育てることができますが、地植えのほうが花数は多くなります。やや湿った場所を好みます。
半日影でも生育しますが、花数が減る可能性はあります。
花が咲かない時は、日当たりと土をよくして、株の充実を図りましょう。
冬は何もせずそのままで冬越しできます。
水やり
やや湿った場所を好みますが、乾燥にも強いので、鉢植えは表面が乾いたらやるか、
乾き始めたらやるぐらいの感覚で大丈夫です。
地植えの場合はほとんど気にしないで、放置で大丈夫です。笑
暑い夏は気が向いたら水をかけています。僕が涼しくなるので(゚∀゚) ♪
肥料
多くあげる必要はないです。
生育期の3月下旬あたりから葉が枯れてくる秋まで、1ヶ月に1回、発酵油かすの玉肥とか好きなやつをあげてください。
ハイポネックスの液肥とか、良い意味で適当です^ – ^
植え替えと株分け
春の芽が出る前か、花後に植え替えと株分けができます。
あまりハードに植え替えたり、細かく株分けしすぎると、花が咲かない事もあるかも
しれないので、ほどほどがいいと思います。
今回、ほどほどの植え替えと株分けをしたので紹介します。
植え替えと株分けを実際にやってみた!
冬越しした斑入りイチハツです。
鉢から抜いてみるとこんな感じで、根が回ってます。去年も植え替えてるので1年で結構成長しましたね。土を落としながら株分けできるように小さくしていきます。
なるべく根を傷めないようにして、最終的に4つに株分けできました!
というか、勝手に「ポキっと」取れた感じでした。笑 (๑˃̵ᴗ˂̵)
一株は鉢植えにしました。
ここでポイントは、根茎が見えるように植えると良いと思います。
ほとんど、置いて土をかけて均しただけですね。
もともと根茎が地面から出て這うように成長するので、それと同じように植えたほうが良いと思うからです。深い意味はありません (゚∀゚)
残りの3株は地植えにしました。こっちも根茎が見えるように、根っこに土をかけて均しました。
去年の咲いた斑入りイチハツ。花が終わると、葉の斑入りがなくなり普通の葉に戻るので面白いです。新芽はまた斑入りで出てきます。
まとめ
・イチハツは水生植物じゃないです。
・暑さと寒さ、乾燥にもつよいので、育て方はかんたん!
・植え替えのポイントは、根茎が見えるように植え付ける。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!