花が少ない冬の時期に綺麗な色の花を咲かせてくれる初恋草。
開花期間がとても長く、近年人気のある鉢花です。
しかし、夏越しが難しいと言われています。
今回は初恋草の育て方や夏越しのポイント、
植え替え時期やどんな用土を使ったらいいのか紹介します。
初恋草とは?
初恋草は和名。レシュノルティアとも呼ばれます。
実際は草ではなく、常緑低木。
高温多湿に弱く、日本では夏越しが難しい種類の植物。
なので、1年草扱いになることも。
鉢植えでの栽培向きです。
科名 / 属名:クサトベラ科 / レシュノルティア属
学名 :Lechenaultia
原産地:オーストラリア、ニューギニア
樹高 :30〜60cm
開花期:10月〜5月
花色 :黄,赤,青,白,複色
耐暑性:弱い
耐寒性:普通〜やや弱い
育て方
栽培環境・置き場所
1年を通して、日当たりのいい場所に置きます。
また多湿に弱いので、雨の当たらない場所がいいです。
サボテンに似た環境が適していますね。
冬は霜に当たらないように気をつけます。
自分は関東平野部ですが、冬は軒下の日当たりで栽培しています。
寒さには結構強い印象です。
早朝-4℃の冷え込みでも元気でした。
耐寒性は強いと言っても大丈夫だと思います。
一方、初恋草は高温多湿に弱いので、
夏は特に雨に当てず、風通しのいい場所で涼しく過ごせるようにします。
最近の夏は特に暑いので、
半日陰や明るい日陰で夏越しするといいと思います。
初恋草の園芸品種の多くは、短日植物なので、
日照時間が短くなると花芽を付ける性質を持っています。
菊やシャコバサボテンなども短日植物です。
なので、夏以降は日が沈んだら暗くなる場所に置きましょう。
地植え、庭植えについては、基本的に向いていない。
ロックガーデンのような水はけのいい土壌なら、
植え付けることもできるようですが、水切れに注意が必要。
こればかりは植えてみないとわからないということですね。
水やり
用土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。
多湿に弱いので、乾燥気味に管理しますが、
極端な乾燥には弱いので、注意します。
水切れになってくると、咲いている花は下向きにクタッとしてきます。
肥料
オーストラリアの砂漠、または砂漠のような場所に自生しているので、
それほどたくさんの肥料はいらないと思われる。
10月〜5月の開花期、成長期に液体肥料か、緩効性有機肥料(油粕の置き肥や堆肥など)をあげます。
一般的には、花付きを良くするにはリン酸の多い肥料をあげると思うのですが、
オーストラリアはリン酸の少ない土壌なので、リン酸に抵抗力のない植物が多いのです。
なるべくリン酸の少ない肥料をあげるようにしたほうがよさそうです。
なかなか栽培が難しいと言われているオージープランツ。
肥料にしても試行錯誤が必要なようです。
用土
弱酸性の土を好みます。
鹿沼土、酸度無調整のピートモスを使い、
水はけが良くなるように軽石などを配合したものが適しています。
同じく弱酸性を好むブルーベリー用の培養土を使ってもいいですね。
植え替え
根が良く伸びるので、花後に植え替えをします。できれば毎年行います。
植え替え時期は3月〜5月が適期です。
根詰まりを起こすと水はけが悪くなり、鉢の中が過湿になるためです。
また、植え替えをするときは、根を切らない。
根鉢をそのままひと回り大きな鉢に植え替えます。
根をいじられるのを嫌います。
大株を小さくしたいときは、挿し芽で株を増やしてから、
だめもとで枝葉と、根を切り詰めてやる方がいいでしょう。
枯れる可能性があるので注意が必要。
株分けと挿し芽
株分け
親株から離れたところに子株が出たら、
それを親株から切り離して増やすことができます。
挿し芽
3月〜5月に伸びた枝の先端を使い挿し木で増やすことができます。
5cm~7cmぐらいの長さに切った枝を、鹿沼土や赤玉土、挿し木専用の配合用土などに
挿して、土を乾かさないように管理します。
挿し木は温度湿度が高い方が成功するので、こまめに霧吹きなどで湿度を高めてあげます。
明るい日陰〜半日陰の場所で管理します、
主な作業
剪定
花後に切り戻して、乱れた枝などを整理します。
また小さくしたい場合も、花後に剪定しましょう。
葉がなくなった枝は枯れてしまうので、
葉が残るように枝を残して剪定します。
花がら摘み
花がらをこまめに取り除き、病気になるのを防ぐ。
灰色かび病にかかりやすくなる。
まとめ
・高温多湿に弱いので、雨に当たらない場所
・夏越しが難しい植物
・寒さには強い方
・植え替えは根をいじらない
・日照時間が短くなると花芽を付ける
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!