黒法師は名前の通り、黒い多肉植物です。でも、育て方や環境によって、
黒くならないこともあるんですよね。
また、僕の黒法師は茎がふにゃふにゃになったり、なにかとトラブルも…。
そこで今回は、
黒法師が黒くならない原因や、弱った黒法師の復活方法を探ってみたいと
思います。育て方や挿し木についても紹介します。
黒法師とは?
ベンケイソウ科、アエオニウム属の多肉植物。
黒法師は暗い紫色になるロゼット状の葉が特徴で、大きくなってくると、
樹木のような幹になって存在感のある、よりかっこいい多肉植物になります。大きいものだと1mを超える。♪(´ε` )
英名 Purple crest aeonium
別名 サンシモン、アエオニウム、エオニウム
和名 黒法師 闇夜笠(ヤミヨカサ)
原産地 地中海沿岸、カナリア諸島、モロッコなど。
アエオニウムの原種はおよそ35種ほどあるといわれています。
黒法師はそこから作られた園芸品種です。
普通の黒法師よりさらに黒く、ほんとに真っ黒の黒法師もあります。
その名も、真っ黒法師! そのまんまです(๑˃̵ᴗ˂̵)笑
右のやつ。墨のように黒い。
黒法師の学名はなんなんだ?
黒法師の学名を調べてみると、かなりばらつきがあって、
専門家ではない僕にはどれが正しいのかわからない(๑˃̵ᴗ˂̵)
学名なんて知らなくても、いいと思うんですけど、
気になりだすと、なんか気持ち悪いんですよね ^ – ^ 笑
なので、ワールドワイドに調べて、なんとなくまとめてみました。
(正しいのかどうかはわかりません…)
1. Aeonium arboreum cv. Atropurpureum
この学名のものが、一般的な黒法師とよばれている
可能性が高いと思います。スタンダードな品種らしいです。
暗紫色の葉と、中心のグリーンな様子が僕の黒法師に似ている。
2. Aeonium arboreum var. atropurpureum “SCHWARZKOPF”(Zwartkop)
学名の 「var. 」 は、「変種」。
「atropurpureum 」(黒法師)の変種ということになります。
この品種は、英国王立園芸協会のガーデン・メリット賞を受賞している
らしいです。
実際にみたことはないですが、画像検索してみると、
黒法師より色の黒い個体が多いと思いました。
真っ黒法師のことなのか、それとも、黒法師の少し変わった変種なのか。
黒法師よりも黒くなる個体が、真っ黒法師とよばれているので、
この学名が、真っ黒法師のことなのでは?と僕は思いましたが、
たしかなところはわかりませんでした。
上記の2つの学名は、黒法師には間違いありません。
でも、ネット上では、両方の学名が使われていて、
ほんとに正しい名前がつけられているかは疑問の残るところです。
育て方
黒法師は、冬に成長し、夏が休眠期になるので、
成長にあわせた管理方法が大切です。
生育温度は、10℃〜25℃ぐらい。
日本の夏と冬では、暑すぎ&寒すぎです。
2月〜5月と10月〜12月ぐらいがもっとも成長します。
置き場所
1年を通して、日当たりと風通しが良いところ。
夏の高温多湿には弱いので、雨の当たらない軒下。
真夏は半日陰で、なるべく涼しい場所がいいです。
室内でも育てられますが、日照不足で徒長気味になったりするので、
暖かい時期は戸外栽培がいいと思います。
冬型の多肉植物ですが、霜にあたると弱るので、
冬は室内の日当たりで管理するのがいいです。
水やり
基本的には乾かし気味の水やりをします。
鉢の表面が乾いてから、2〜3日後に。
ただ、意外と水を好むような感じが僕はします。
極端に乾燥すると、下葉が落ちる気がするのと、
成長期は、水やりを多めにすると成長がよかったからです。
用土
水はけのいい土を使います。
多肉植物の土や、サボテンの土を使うと失敗は少ないと思います。
肥料
あまり必要としないですが、成長期に肥料をあげると大きくなります。
肥料をあげなくても枯れることはないので、気が向いた時に
僕はあげています♪(´ε` ) サボテン式で。
僕は液体肥料を使っていますが、固形肥料でもいいですね。
ただ、水やりの回数が草花などにくらべて少ない多肉植物では、
固形肥料だと効きにくい気が僕はするので、液体肥料なんです。
植え替え
黒法師はけっこう根が張る植物だと思います。
1年で鉢いっぱいになる。
毎年〜2年ごとに必要だと思います。
根鉢を1/3ほど崩して、一回り大きな鉢に入れるか、
2/3ほど崩して、元の鉢にいれる事もできます。
黒法師を大きくしていく場合は、植え替えの度に
鉢を大きくしていきます。
植え替えの時期は、10月〜12月ごろ、
または、2月〜4月ごろが一番適しています。
植え替え後は、とりあえず水はあげない(゚∀゚)!
1週間後ぐらいに水やりをする。
普通の草花は、根が張るように植え替え後に水をやるけど、
乾燥に強い多肉植物は、土が湿っていなくても根が張ります。
水やりは根が張ってからでも遅くないです。
植え替えで根がダメージをうけるので、安全策みたいなもんです。
根腐れとか。
黒法師が黒くならないのはなぜ?
黒法師が黒くならない、それは、日照不足です。
日差しを好む多肉植物なので、よく日に当ててあげるときれいに
発色します。とくに夏♪( ´▽`)
暑さには弱いので、真夏の1日じゅう日当たりではよくないですが、
午前中は日当たりで午後から日陰となる、半日陰状態でも、
色は変わってくれると思います。
真夏を除いた、成長期はしっかりと日に当てて育てます。
季節によって葉の色が変化しますが、夏は黒く、冬は緑が普通です。
冬は日照時間が短く、寒さ対策で室内管理が多くなるので、
どうしても日照不足になりがちで、このため葉の色が緑になります。
成長期は、芽が出る中心部が緑色で、外側の葉っぱが黒という、
絶妙なコントラストがかっこいい♪(´ε` )
葉の色が変わる植物は、環境によってだいぶ色が変わってくるので、
いろいろと置き場所を試してみるといいかもしれません。
たとえば、
モミジですが、冷たい風があたる場所ほどきれいに
紅葉します。
シロタエギクは、日当たりじゃないと、シルバーリーフになりません。
みどりリーフになります(๑˃̵ᴗ˂̵)
夏でも1日じゅう日に当ててみる? 遮光ネットを使ってみる?
木漏れ日をさがす?
とかね(゚∀゚)
弱った黒法師の復活方法とは?
僕は冬にやってしまいました。黒法師を外に出しっぱなしで、
その日の朝は、-5℃の冷え込み。
一発で黒法師が弱ってしまい、部分的に茎がふにゃふにゃになって、お辞儀していました。
あわてて玄関の明るいところに移動しました。
これはだめなのか?どーなんだ?
それから2、3週間様子を見ていましたが、ふにゃふにゃの茎は
復活しない感じがしたので、挿し木をしてみることにしました。
黒法師、挿し木の方法
挿し木の方法は簡単で、適当な長さに切って、水はけの良い
土に挿して待つだけです。(゚∀゚)!
挿し木の時期は、2月〜4月、10月〜12月が一番成功しやすいです。
これから紹介する挿し木は、2月中旬にやったものです。
ふにゃふにゃ部分は切り取って、しっかりした茎の挿し穂を用意。
あとは、こんな感じに、適当に挿す(゚∀゚) ♪
このあと1週間後ぐらいに水やりをして、
「土が完全に乾いたら水やり」をくりかえしました。
挿し木成功!!
一時は枯れてしまうかもと思いましたが、挿し木によって子孫繁栄です 笑^ – ^
補足ですが、挿し木をするのに土に挿さないで、根っこがでるまでそのまま放置する
方法もあります。エアプランツのように置いておけば根が出て
それから土に植えつける方法です。簡単ですね〜
寒さでやられた親株はこんな感じで生き残った
挿し木したので枝が減ってしまいましたが、高さは維持できました。
太い茎は寒さに強く、細い小枝は弱かった。
よく見ると幹から気根が出ています。
以上、復活ヒストリーでした♪(´ε` )
まとめ
・黒法師が黒くならないのは、日照不足が原因。
なるべく日当たりの良いところで育てましょう!
・高温多湿と冬の寒さには弱いので、季節ごとの育て方を。
・寒さで弱った黒法師の復活方法は、仕立て直しと、挿し木でいけた。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!