by:Nico Nelson Neoregelia carcharodon cv Tiger
ブロメリアという、かなりカッコイイ植物があります。
色や模様がきれいで、特徴的な葉をした、渋い雰囲気を醸し出すタンクブロメリア。
花がきれいな種類もあります。
今回はブロメリアとはどんな植物で、その種類や品種はどんなものがあるのか?
育て方のポイントとブロメリアの寿命ついて紹介していきます。
ブロメリアとは?
ブロメリアとは、中南米が原産のブロメリア科( Bromeliaceae)の植物のことで、8亜科58属約3200種におよぶ、大きな植物群です。
パイナップル科という別名もあります。
身近なところで言うと、エアプランツと言われるティランジアも、ブロメリア科です。パイナップルもそうです(゚∀゚) ♪
観葉植物としてグズマニアがメジャーです。
ブロメリアの生態
ブロメリアの生態は大きく3つに分けられます。
・エアブロメリア Air Bromeliads
・タンクブロメリア Tank Bromeliads
・グラウンドブロメリア Ground Bromeliads
エアブロメリア
photo:ティランジア属 キセログラフィカ
ティランジア属が大半を占める、2000種を超えるブロメリア。
(フリーセア属の一部を含む)
主に樹や岩に着生して生育する種類。
土を必要としないので、エアプランツの名前で流通しています。
最近ではよく見る植物になりましたね。
タンクブロメリア
photo: Neoregelia ampllacea ネオレゲリア・アンプラセア
葉のつけ根のところが、水を貯めるタンクになっていて、そこから水と養分を吸収
して成長するブロメリア。硬葉種と軟葉種の2つのタイプに分けられる。
主に樹上や岩に着生している。地面に生える種類もある。
グラウンドブロメリア
photo credit: cskk cryptanthus elaine via photopin (license)
普通の植物と同じように、地面の根から水分と養分を吸収するブロメリア。
乾燥地種と森林種の2つのタイプに分けられる。
ブロメリアの生態はだいたいこんな感じです♪(´ε` )
続いては、僕が1番気になるタンクブロメリアとグラウンドブロメリアの種類
についてみていきます。
タンクブロメリアの種類
Aechmea(エクメア属)
主に熱帯アメリカに分布。細長いもの、壺型、大型から小型の種類といろんな形が楽しめる属。
photo credit: Mauricio Mercadante Aechmea fasciata via photopin (license)
Billbergia(ビルベルギア属)
ブラジルを中心に熱帯アメリカに分布。主に硬葉系。複雑な模様が人気のある。
細長い筒状のロゼットが多い。
photo credit: Nuytsia@Tas Billbergia Hallelujah via photopin (license)
Brocchinia(ブロッキニア属)
南米北部とギアナ高地に分布。軟葉種。ブロメリア科では唯一、食虫植物が含まれる属。
photo credit: john_pittman Brocchinia reducta via photopin (license)
Canistrum(カニストラム属)
ブラジルを中心に分布。硬葉系。エクメア属の近縁種。
Catopsis(カトプシス属)
中米を中心に分布。軟葉系。ティランジア属の近縁種。
Hohenbergia(ホヘンベルギア属)
ブラジルからカリブ海沿岸にかけて分布。エクメア属の近縁種。壺型の品種に人気がある。
Neoregelia(ネオレゲリア属)
ブラジルを中心に分布。硬葉系。葉色が多彩で、丈夫さが人気で入門種。
photo credit: MeganEHansen Neoregelia hybrid via photopin (license)
Portea(ポルテア属)
ブラジルを中心に分布。1mを越す大型のものが多い。硬葉系。
Portea / Jim, the Photographer
Quesnelia(クェスネリア属)
ブラジル西部に分布。硬葉系。
A Bromeliad, Quesnelia marmorata, which is is endemic to Brazil. Photographed at the Royal Botanic Gardens, Sydney / Derek Keats
Racinaea(ラシナエア属)
中米からブラジルにかけて分布。以前はティランジア科に属していた。軟葉系。雲霧林に生息する。
Racinaea (or Tillandsia) tetrantha / Dick Culbert
Vriesea(フリーセア属)
熱帯アメリカに分布。軟葉系。ティランジア属の近縁種。
Vriesea splendens-habit-Sacred_Garden_of_Maliko-Maui / Starr Environmental
グラウンドブロメリアの種類
Cryptanthus(クリプタンサス属)
ブラジルに分布。森林系。きれいな交配種が多い。
Dyckia(ディッキア属)
主に南米に分布。乾燥地系。丈夫で育てやすい。多肉植物としても人気がある。
photo credit: MeganEHansen Dyckia hybrid via photopin (license)
Encholirium(エンコリリウム属)
ブラジルを中心に分布。乾燥地系。成長が非常に遅く、栽培はやさしく無い。
photo credit: lierne Encholirium something via photopin (license)
Hechtia(ヘクティア属)
メキシコを中心に分布。乾燥地系。多肉植物としても人気がある。
photo credit: amantedar Hechtia texensis via photopin (license)
Pitcairnia(ピトカイルニア属)
主に熱帯アメリカに分布。唯一1種のみブロメリア科で西アフリカに生息。
Puya(プヤ属)
南米アンデスなどの標高の高い場所に生息。ブロメリア科で最大の種、ライモンディがある。
Ursulaea(ウルスラエラ属)
メキシコ原産の1属2種。エクメア属に近縁なグラウンドブロメリアとタンクブロメリアの中間のような属。
ブロメリアの育て方のポイント
タンクブロメリア
葉のつけ根のところが、水を貯めるタンクになっていて、そこから水と養分を吸収
して成長するブロメリアで着生種なんですが、
根からも水分と養分も少しは吸収するので、鉢に植えたほうがよく成長します。
もちろん、着生種なので流木などに活着させて育てることもできます。
硬葉種・・・日当たりの良いところ。強い光に耐性がある。
軟葉種・・・日が弱く湿潤な場所。強い光には弱い。
・硬葉種は日当たりのいい場所で。(真夏は除く)
・軟葉種は明るい日陰か半日陰の場所で。
・株全体に水やりをして、葉のつけ根のタンクに水をためる。
・冬は10℃を目安に室内の窓辺で。
グラウンドブロメリア
乾燥地種・・・乾燥地で強光に耐えるので多肉植物のような管理。
葉に厚みのあるものが多い。
森林種 ・・・森の樹の下に生育しているため、強い光に弱い。
観葉植物のような管理。
・乾燥地種は日当たりのいい場所で。(真夏は除く)
・森林種は明るい日陰か半日陰の場所で。
・水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと。
・冬は10℃を目安に室内の窓辺で。
花が咲くと寿命なの?
ブロメリア科の植物はきれいな花や面白い花を咲かせます。
しかし!?
一生に一度だけしか花を咲かせない。
そして、花を咲かせた株は、そのうち枯れてしまう…
寿命を迎えるんです。
なんだか花を見るのが悲しいような。
でも、「まっ白に…、燃え尽きた…」わけではありません 笑 ^ – ^
花を咲かせた親株は、枯れるまでの間に子株を作ります。
その子株が大きく育つと、また花を咲かせてくれます。
なので、親株もすぐには枯れるわけじゃないので、
子株といっしょに鑑賞できると思います♪( ´▽`)
ブロメリアは子株ができる限り、死ぬまで育てられますね笑(゚∀゚)
ブロメリアの販売してる値段
エアプランツと呼ばれるエアブロメリア(主にティランジア属)は、店頭でも置かれているメジャーな種類です。100円ショップでも売られているので、非常に買いやすい値段です。
タンクブロメリアとグラウンドブロメリアも、昔からあるグズマニアやクリプタンサスの一部の品種は、
数百円〜数千円で買えるものがほとんどかと思います。
でも専門店(ネット通販も含む)になると、かなり高額な種類もあります。
今人気のブロメリアでは、エアプランツのレア種、ネオレゲリア、ビルベルギア、ホヘンベルギア、ディッキアなどは、
安くても1000円以上、高いものは8万円したりします。(一株です)
僕の個人的な感覚では、ブロメリアの販売してる値段の
3000円〜2万円ぐらいで、かっこいいのが買えます(゚∀゚)♪
園芸植物の中では、洋ランも高いですがそれ以上ですね。
僕は今、’ブロメリア集めたい病’なので悩ましい限りです笑^ – ^
まとめ
・ブロメリアとは、ブロメリア科(パイナップル科)の植物のこと。
通称 エアプランツもブロメリア科。
・ブロメリアの種類は約3200種を超え、生態の違いからエア、タンク、
グラウンドの3種類に分けられる。
・タンクブロメリアには硬葉種と軟葉種があり、育て方に違いがある。
・グラウンドブロメリアには乾燥地種と森林種があり、育て方に違いがある。
・花が咲くと親株はいずれ枯れるけど、子株ができる。
・ブロメリアは基本的に値段は高額。
ただいま人気急上昇中のブロメリア。
僕的には「ビカクシダを超える植物がやってきた!」感が、ハンパないです笑
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!