クリスマスローズはシャビーな感じの花を咲かせる、趣のある草。
西洋アンティーク調やクラシカルな雰囲気によく似合いますが、
和風の家や庭でも、調和してくれる素晴らしい植物です。
今回は、クリスマスローズ(地植え)の育て方と、地植えの時期や植える場所、
ダメそうで大丈夫な場所、古葉切りなどについて紹介します♪(´ε` )
クリスマスローズとは?
キンポウゲ科/ヘレボルス属
学名: Helleborus
形態: 常緑多年草
原産地 ヨーロッパ、西アジア
開花期 1月~3月
耐寒性 強い
耐暑性 普通
栽培難易度 初心者向きで簡単
本来、クリスマスローズと呼ばれるのは、クリスマス頃に開花する
ヘレボルス・ニゲル (Helleborus niger)なんですが、
春咲きのへレボルス・オリエンタリス (Helleborus orientalis)も
クリスマスローズの名前で売っています。
近年は、様々な交配種が生み出されていて、名前はむずかしい(๑˃̵ᴗ˂̵)
好きな花が咲いているものを探すのがいいですね。
花色は白、ピンク、黄、緑、紫、茶、黒、複色といろいろある。
八重咲きや半八重咲きもあり、選ぶ楽しみも増えました。
育て方(地植え)
植える場所
クリスマスローズを地植えする場所は、
水はけがいい場所。
土は特に選びませんが、腐葉土や堆肥など、有機質の多い肥沃な土だと
成長がいいです。バラの土のような感じです。
もしくは、落ち葉のつもった林みたいなものを想像すると近い気がする^ – ^
複数のクリスマスローズを植える場合、株の間は30cm以上は離して
植えたほうが数年はそのままで育てることができます。
けっこう大株になるので、葉が広がってくると混み合います。
水やり
地植えの場合は基本的に必要ないです。
植え付けた時と、真夏の夕方に涼しくする目的で水やりする程度。
気持ち的に、乾燥が続くときは水やりしたくなるのであげています。
葉についた雫が日に照らされるのを眺めるのが好きです♪(´ε` )
肥料
成長期が10月〜6月頃で、夏は休眠期になります。
肥料はなくても育ちますし、花も咲きますが、
成長期に緩効性肥料をあげるだけでいいぐらい。
3年も地植えにすれば、環境が良ければ
かなり大株になります。葉が広がるのでけっこう場所とりますね。
葉の出る感じが弱々しく緑が薄い感じでしたら、
肥料不足かもしれないのであげてみる。
日当たりが少ないことも要因としてはあるかもしれないので、
植える場所の再検討も必要かもしれません。
古葉切り
クリスマスローズの古葉切りは、育てている方によっていろいろですが、
僕の場合ですと、
古葉切りの目的は、花をしっかり鑑賞するためです。
古葉が残っていると、花が咲いたときに埋もれて鑑賞できないので、
去年の葉をすべて切り取ります。
葉を切るタイミングは花芽が出てきて最初の花が咲いた頃。
古葉は葉が固く、緑の濃いやつ。
柔らかい葉は秋から出てきた葉なので、クリスマスローズ的には切らないほうが
いい葉です。
特に、買ったばかりの苗で、小さい株の場合は古葉切りはしないほうが
いいのではと思います。葉を切るということは、成長をいくらか阻害していることに
なります。
「古葉切りは必要な作業ではないが、花がよく見えるように葉を切っている」
というのが、僕のクリスマスローズの古葉切りです。
ちなみに、成長期でも広がりすぎた葉はカットしています。
植えてる場所が狭いところは、他の植物と混み合ってしまうし、
とりあえず場所を取りすぎるので^ – ^
植え替え時期と株分け
植え替え(移植も)と株分けに適した時期は、
10月〜3月。
特に2月〜3月と10月〜11月が
成長が活発な時期にあたるのでおすすめです。
地植えにする場所はどこがいい?
地植えにする場所は、
秋から春までは日差しがたっぷりで、夏場は木陰になるところ。
水はけがいい場所。
ということなんですが、
実際のところ、
どこに植えても大丈夫!
と思います。
自分の思ったところに植えてみて、良くなければ移植して植え直すことも
できるので、長い目でクリスマスローズをかわいがってあげたらと思います。
ダメそうで大丈夫な地植え場所
僕の植えているクリスマスローズの植えてる場所は、
あまり良くない場所なので、紹介します。
南向きの庭の壁ぎわで、実際は北側と同じような日当たり。
秋から冬はほとんど日が当たらず、
春遅くから夏の終わりまでの暑い時期のみ日が当たる。
西日も2時ぐらいまであたる、厳しい環境です。
そして、大雨や台風の雨では、一時的に水が貯まるような水はけ。
それでも咲く、クリスマスローズ。
これは一番見せたくない奴です(๑˃̵ᴗ˂̵)
この場所は、土質も良くないまま植えたのであまり成長していない。
同じ壁際でも、こっちは満開。
二株あって、手前の株は水に浸かるときもある。
去年、移植した株で少し咲いた。
今年はもっと咲くと思います。
夏だけ日が当たるところです。
クリスマスローズはかなり強健な植物。
こんな場所でも、彩りを添えてます。
植物には、花芽ができる時期が個々に決まっていて、
専門用語で、「花芽分化」といいますが、
クリスマスローズの花芽分化期は、6月〜8月の夏にあたります。
極論いえば、
花芽分化の時期にさえ日が当たっていれば、花は咲くのではと
僕は考えています。
もちろん、成長期にしっかりとした葉ができなければダメなんですが。
クリスマスローズ、強し。
日陰にも、西日にも耐え、寒さにも強い。
そして花が咲く。おすすめです。
一番いいところに植えてある奴を最後に。
日当たり良好で、バラと一緒に植えてますが、
葉がでかい!!
もれなくバラの肥料を吸い上げていますね^ – ^
これはこれで、場所を変えなければいけないかもしれない…
まとめ
・水はけがよく、有機質で肥沃な土が成長促進
・あまりにも暗い日陰でなければ、地植えはどこでも大丈夫
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪(´ε` )