サラセニアの植え替え方法は?時期や用土と育て方や特徴についても

サラセニア食虫植物です。かっこよくて、きれいな花も咲かせます。
ホムセンのは、実際の姿ではないかもよ?株がちっさいです。
サラセニアを大きくし、きれいな葉と花を、ぜひ楽しんでください(゚∀゚)!
今回は、サラセニア育て方特徴植え替え方法時期用土について
紹介します。

サラセニアの特徴

By: Jeff Hart

科名:  サラセニア科  Sarraceniaceae
サラセニア属   Sarracenia

別名:  ヘイシソウ(瓶子草)

原産地: 北米(カナダ・北アメリカ東部〜南部)

草丈:  10cm〜1.2m

湿地帯などの土が乾燥しないところに生息する。

種類

サラセニアは北アメリカ原産の食虫植物で、8種類の原種が分布している。
原種だろうと思われるのが以下の8種。

フラバ     flava
レウコフィラ leucophylla
アラタ     alata
オレオフィラ oreophila
ルブラ     rubra
ミノール    minor

プルプレア  purpurea
プシタシナ  psittacina

こいつ達以外に、自然に生まれた交雑種と人工的につくられた交配種(園芸品種)があって、
実際にはかなり多くのサラセニア達が地球上に存在している(゚∀゚)

虫を捕るしくみ

サラセニアの葉は細長い筒になっていて、筒の中に入った虫たちは出てこれない仕組みに
なっています。 これを落とし穴式といいます。

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筒状の葉のいちばん上には蓋がついているけど、ハエトリソウのように閉じたりはしない。
常時、半開き〜!

 

この蓋には2つの役割があり、

・筒に雨水が入りにくいように設計
・蓋には蜜腺があり、虫にしかわからない臭いのする蜜を出し、おびき寄せる罠

筒の中は、消化酵素の含まれる消化液が分泌され、じわじわと分解され、栄養素になって
吸収されていく拷問のような空間作りになってます(๑˃̵ᴗ˂̵)

筒の中には虫が出てこれないように、細かい毛が下向きについてる。
入りやすく、出にくく、最悪の構造をしております。

例外として、比較的でかい系の虫(蜂、カナブンなど)は、葉を食いちぎって出てこれます。
オーマイガー!(๑˃̵ 0˂̵)くくくくく

サラセニア(食虫植物)にはこの、虫を捕って、吸収できる機能が最大の特徴で、
他の植物にはない。知性があるようにも感じてしまいます^ – ^

育て方

置き場所・栽培環境

ものすごく日当たりを好みます。365日、日当たりで育てます。

耐寒性、耐暑性が強いので、
真夏でも遮光の必要ないし、冬は少し凍るぐらいなら大丈夫です。

冬は休眠して、落葉します。
落葉性の植物になりますが、葉が全部落ちる感じではありません。

寒くなってくると葉先が枯れ込んでくる。
全体に紅葉してるような赤みを帯びてきて、枯れてるんだかどうだかって感じなんですね。
葉の緑色の部分も残っていたりします。

完全に茶色くなって枯れた部分だけ、切り取ってます。
成長期には剪定などは必要ないので、すごく管理がラクチンな植物です ^ – ^

水やり

サラセニアの水やりは、用土を常に湿らせておく必要があります。
乾燥にはすごく弱いので、腰水栽培をするのが一般的です。

 

腰水栽培とは?

水を張った鉢皿とかバケツに植木鉢をいれて、鉢底から水を吸わせる。
乾燥を嫌う植物に使う栽培方法です。普通の草花では根腐れする。

夏は水が傷みやすいので、毎日水を変えてあげるとgood!(゚∀゚)
サラセニアは新鮮な冷たい水を好むそうです。

水を変えるときに鉢の上からも水やりすると、
新鮮な空気と水が鉢の中を通って、汚れも流してくれます。

植え替え・株分け

大きくなりすぎた株は株分けして、小さくできます。

また、鉢からはみ出しそうな株は、植え替えしたほうがいいです。

植え替え時期は、12月〜2月の休眠期の寒い時期にやります。

肥料と虫はあげる?

肥料も虫もあげません。

肥料分の少ない土地に生息しているので、虫を捕る仕組みに
進化したといわれています。

肥料も虫もあげなくても元気に育ちます。

 

戸外で栽培すると勝手に虫が入ります。

 

サラセニアにとって、太陽の光を浴びることがいちばんの肥料です♪(´ε` )

サラセニアを植え替える

僕は毎年、サラセニアの植え替えをしてます。
1年でけっこう伸びるので、次の成長期には鉢からはみ出しちゃいます。

去年、株分けして2つのサラセニアを栽培してました。

 

 

鉢を持ち上げたら割れた。根っこは伸びてるけど、ぎゅうぎゅう詰めではなかった。

成長スペースが鉢の上にはないですね。植え替え時です♪(´ε` )

 

 

枯れてる葉を取って、ピンセットで古い水苔を撤去していきます。

できるだけ根を切らないように丁寧にやりました。

 

水苔が黒く汚くなっていたら、全部取り除きますが、
そこまで傷んではないのでこれぐらい。

腐った根は取ります。だいたい黒くなったやつですが、触って簡単に取れなければ、

根は生きてる。

水苔を取り除いて、水洗いしたあとです。

 

新しい白い根っこが伸びてる!暖冬のせいか?

 

今回、2株を1つの鉢に植えるので大きめの鉢を用意。
鉢底に赤玉土(大粒)を鉢底石として入れて、植えていきます。

サラセニアは腰水栽培をしますが、鉢の中は水はけいいほうが成長がいいと感じる。
水はけ=通気性だと思うんです。新鮮な水と空気がすぅ〜っと流れるみたいな(゚∀゚)

睡蓮のような、田んぼの土の通気性ナシな環境はよくないと思う。

 

いつもは5号鉢ぐらいで植えてますが、それだと下に根が伸びるスペースが少ないので、
思い切って7号鉢ぐらいでいきます。これならスペースがあります。

水苔だけで鉢の2/3きました。

 

 

植える時は、新芽の伸びる方向にスペースをとっておくといいですね。

 

水苔で株の根を包んで鉢に入れてみると、鉢がデカイからまだまだ水苔が足りませんでした。
あとは隙間に水苔を詰めていきます。

このときに、あまり深植えにしないのがポイントです。

新芽の出てくる赤い、ツンツンした場所が見えるようにします。

力を入れて押し込むと、いくらでも水苔が入ってしまうので
ソフトに指で入れて、サラセニアがグラつかない程度になれば大丈夫です。

 

さいごに、腰水にして作業完了です。

僕は植え替え後も、直射日光の当たる場所で管理してます。

水苔と土、用土はどうする?

サラセニア栽培では水苔を単用で植えるのが一般的だけど、
砂を使ったり、赤玉土などの土を使ったり、自分で配合してる人もいます。

左の株は、水苔植え。

右の株は、赤玉土、腐葉土を配合した普通すぎる土。

 

成長は水苔のほうがよかったです。
葉と根の量が違います。

土で植えたやつは、根があまりはってない。
株分けしたときのバランスで、弱い株だったということもあるかもしれない。

 

サラセニアの用土は、土でも水苔でも栽培できるけど、
やっぱり水苔で植えるのが間違いないという結論です♪(´ε` )

ただ、まだ試していない用土でもそのうち実験してみたいです。
たとえば、鹿沼土、ピートモス、ヤシガラ、バークチップとか。
これら達を混ぜて使うか、単用で使うか。

そういう楽しみ方もありますね!

 

まとめ

・サラセニアは高い捕虫能力を持つ食虫植物

・日当たりで腰水栽培。耐暑性、耐寒性が強い

・植替え時期は、休眠期12月〜2月の寒い時

・サラセニアの用土は基本、水苔。土でも栽培できる

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!