食虫植物は、虫を食べて成長することができる変わった植物です。
どうやって虫を食べてるのか?
意外と謎の多い植物ではないでしょうか(゚∀゚)
今回は日本に自生している食虫植物はいるのか?人間を食べる食虫植物は存在するのか?探ってみたいと思います。
食虫植物って?
世界中の湿った荒野、湿原に多く自生する植物で、虫を捕えるために変形した葉や茎を持っている事が特徴です。600種以上あると言われています。
栄養素の少ない痩せた土地に多く生息することから、虫を捕えることによって栄養分を吸収していると考えられてます。また、その他の植物と同じように光合成もしています。
自然の中で生き抜く力ってすごいなと、関心してしまいますね♪( ´▽`)
虫を捕える仕組み
虫を捕える仕組みには主に4つのタイプがあります。
1. 落とし穴式
ウツボカズラ科 サラセニア科
蜜腺から出す甘い匂いで虫を誘い、袋状になっている葉の中に落ちてもらう。葉の中は滑りやすくなっていて、1度入ると出ることは困難です。
この袋状の葉の中では、消化液が出され、やがては死んで栄養素に分解され、吸収する。
2. 粘着式
モウセンゴケ科モウセンゴケ属 タヌキモ科ムシトリスミレ属など
葉の表面に細かい毛のようなものがあり、そこからベトベトした粘液を
出して虫を捕えます。 捕まった虫が動くと、ほかの細かい毛も虫の方に巻き込んでいきます。
そして、毛の先から消化液を出して分解、吸収されてしまいます。
3. とじ込み式
モウセンゴケ科ハエトリグサ属、 ムジナモ属
虫が葉にいることを確認するための、感覚毛と言われるセンサーがついています。一定時間に2回センサーに触れると、葉を閉じて虫を捕獲します。そして消化液が出され、分解、吸収されます。
4. 吸い込み式
タヌキモ科タヌキモ属(水草)
センサーの付いた袋があり、虫が触れると水と一緒に吸い込みます。
そして消化液により分解、吸収されます。
知れば知るほど、不思議で面白い植物だなって思います(゚∀゚) ♪
ちょっとホラーな植物な気も…笑 ^ – ^
食虫植物は日本に自生してるのか?
食虫植物は日本にも自生しています。分類学上では22種が自生、そのうち
2種類が日本にだけ自生する日本固有種です。
- 絶滅危惧Ⅰ種
フサタヌキモ(タヌキモ科 タヌキモ属)多年草
本州に分布
浮葉性の水草で、水田や湖、湿地などに見られますが、
人間による水質悪化が原因で自生地が消滅し、現存する自生地は数えられるほどしかなく、
絶滅危惧Ⅰ種にしていされてます。
吸い込み式で捕虫するが、ほとんど捕虫するための袋をつけないという。
- 絶滅危惧Ⅱ種
コウシンソウ(タヌキモ科 ムシトリスミレ属)多年草
特別天然記念物
ロゼット状の葉とスミレに似た花をつける。
粘着式により虫を捕らえます。
栃木県にあるコウシンソウ自生地が有名です。庚申山付近と日光の男体山、女峰山の一部にだけ自生する世界的にも珍しい食虫植物で、標高1200m以上の霧が立ち込める、最高気温20℃以下の崖などに生育しています。
日本にも食虫植物がいたんですね。なんだか身近に感じてきました!
どちらも絶滅危惧種に指定されているので、大切に♪(´ε` )
人間を食べる食虫植物?
人間を食べる食虫植物は、現時点では発見されていませんし、
被害届も出ていないと思われます(๑˃̵ᴗ˂̵)笑!
でも…、哺乳類を食べてしまう食虫植物は存在します。
その名は
ウツボカズラ。
かなり有名な食虫植物なので知っている人もいるかと思いますが、
フィリピンの山で巨大なウツボカズラの新種が2009年発見されました。
Nepenthes attenboroughii
落とし穴式の袋の直径が30cm!!
Nepenthes northiana
実際、大きなウツボカズラに消化されたネズミが発見されている…。
ウツボカズラは来る者は拒まずなので、入ってしまったら最後ということですね。ずっと指突っ込んだら、ヤバイですよね…(๑˃̵ᴗ˂̵)笑
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!