夏に涼しさを感じさせてくれる睡蓮のビオトープをつくって楽しもうと思う人も多いと思いますが、しかし!
睡蓮を植え替えた時、ちょードブ臭いんです。ネイチャーな香りです。笑(๑˃̵ᴗ˂̵)
そこで今回は、睡蓮の土や水が臭い原因を探ってみようと思います。
育て方や植え替えと土作りについても紹介します。
睡蓮って?
睡蓮はスイレン科スイレン属の多年草の水生植物。
学名:Nymphaea
世界にはおよそ40種が分布し、主に、池や湿原、沼に生息しています。ほとんど流れのないところですね。
睡蓮の種類
温帯性スイレン(耐寒性スイレン)
・世界中の温帯域に分布。
・開花期は5月中旬〜10月
・1年を通して、戸外で栽培可能
・花の形は、熱帯性スイレンより種類がある。
熱帯性スイレン
・主に熱帯アフリカ。南米、オーストラリア、熱帯アジアなどの
熱帯地域にも分布。
・開花期は7月〜10月中旬
・日本の寒さに耐えられないので、冬越しは室内
・色鮮やかな花や、香りがある種類が多い
この2つのタイプに大きくわけられています。
睡蓮の育て方は?
睡蓮は水生植物なので、水中に植えて育てます。
温帯性スイレンも熱帯性スイレンも育て方は、
冬越しを除けば同じです。♪(´ε` )
置き場所
睡蓮を育てるのに一番必要なのが、日当たりです。
半日以上は太陽が当たるようにします。
僕の家のように狭いスペースだと、一番いい場所を睡蓮に占拠されます。睡蓮鉢が場所を取るので毎年、置く場所迷うんですよね。^ – ^
水やり
水が減ってきたら、足す。これだけですね♪( ´▽`)
1年を通して、干上がらないように注意します。
真夏は高温のため、水が悪くなるのが早いので、睡蓮鉢にホースを
突っ込んでオーバーフローさせて、水を入れ替えるようにすると
いいと思います。
睡蓮鉢の使い方
睡蓮鉢はできるだけ大きなものを使ったほうが、
花付きが良くなります。内径30cm以上はあったほうがいいですね。
睡蓮鉢じゃなくても、水が貯められる容器ならなんでも大丈夫です。
例えば、水槽、バケツ、植木鉢の穴をふさいで使うなどですね。
睡蓮を植える方法としては、
睡蓮鉢や水が貯められる容器に、土を直接入れて植え付ける方法と、
睡蓮を植えた鉢を睡蓮鉢に沈めて使う方法があります。
僕のおすすめは、後者の鉢を沈めて使う方法なんですが、
理由はメンテナンスが簡単にできるからです。
日当たりなので、苔やアオミドロのような藻類が発生します。
そんな時、沈めてある鉢を睡蓮鉢から取り出せば、簡単にきれいに
することができますよ。(゚∀゚)!
睡蓮の植え付ける深さは?
睡蓮鉢に直接植え付けた場合も、鉢を沈めた場合も、
睡蓮の水位を調節してあげます。
基本的に、土の表面から、5cm〜20cmを目安にします。
品種によって変わる場合もある。
睡蓮は株元に日が当たるようにした方が、花付きが良くなります。
深い水位にしてしまうと、株元真っ暗で花咲かない!ということに
なるかもしれません(๑˃̵ᴗ˂̵)
葉が茂りすぎても、株元が暗くなってしまうので、
5枚ぐらいの葉を残して、のこりの葉は切り取ります。
沈めた鉢の下に、ブロックやレンガでかさ上げしてあげれば、
調節できます。
土を直接入れて植え付けた場合は、植え付けする時に土の量で調節します。
肥料
生育期に毎月1回、追肥します。
新芽が成長してくる3月下旬から、9月頃までですね。
9月以降は冬にむけて、肥料分が鉢からなくなるようにします。
冬の休眠している時期に、肥料分が残っていると株が腐る原因に
なります。
肥料が切れると、花付きと成長が悪いような?気がします(๑˃̵ᴗ˂̵)
温帯性スイレンも熱帯性スイレンも、水面に葉が浮いてきた頃を
目安に肥料をあげます。
植え替えのときに、元肥をやるのも大切です。
肥料の種類は、
化成肥料でも有機肥料でも大丈夫です。
化成肥料は緩行性のものを使います。水中で使用するので、
速効性の肥料は効きすぎてしまい、向かないと思います。
有機肥料は、発酵油かすを使っています。
玉肥になった発酵油かすが市販されているので、それを使うといいです。盆栽でもよく使われる肥料です。
肥料をあげる方法は、なるべく肥料分が水中に出ないように、
土に完全に埋まるように、押し込んでやります。
僕の睡蓮鉢に大量のイトミミズがいるときがあったので、
手袋してやりました。量が多いとキモいです。笑^ – ^
肥料の量は、4号鉢で4粒程度を目安にします。
肥料は一度に多くあげずに、こまめにあげるのが良いです。 ^ – ^
水中なので通常より、肥料は早く溶け出してなくなります。
冬越し
温帯性スイレンは、戸外で冬越しができます。
株を凍らせないようにだけ、注意します。
水面は凍っても大丈夫です。
熱帯性スイレンは、寒さに弱いので冬の間も、
水温が10℃〜15℃ぐらいを保つようにして、玄関などの室内で
管理します。
温度調節ができる熱帯魚用のヒーターが役に立つと思います(゚∀゚)
温帯性スイレンも熱帯性スイレンも、冬の間は休眠しているので、日当たりがなくても大丈夫です。
植え替え
睡蓮は成長が早く、1年で根がいっぱいになります。
できるだけ毎年植え替えるのがいいですね。
・温帯性スイレンは、
3月〜4月ごろが植え替え適期。
・熱帯性スイレンは、
5月〜6月ごろが植え替え適期。
睡蓮鉢に鉢を沈めて育てる場合、
睡蓮を植える鉢は、平鉢がよく使われます。
浅くて、間口が広いタイプの鉢です。
土
土は粘土質の田んぼのような土が最適です。
市販では、
「荒木田土(あらきだつち)」という名前で販売されています。
また、
水生植物の土とか、ビオトープ用と書かれている専用の培養土もあるので
こちらも利用できますね。
自分で土を作る事もできます。
その場合は、赤玉土や黒土を水で練って使います。
植え替えと土作りを実際にやってみた!
僕の育てている、温帯性スイレンです。
冬越しも終わり、春になり葉が出てきているので、植え替えをしました。
睡蓮を鉢から取り出してるんですけど、
睡蓮がどこにあるのかわからないぐらい、泥まみれで…笑
そしてこの作業!めちゃくちゃ臭います。
ネイチャーな香りに包まれて、ご近所に迷惑にならないといいですが(๑˃̵ᴗ˂̵)
睡蓮の株を洗ってきれいにします。遊星からの物体X的なフォルムです。
そして、
睡蓮の根っこはすべて切り落とします。
根っこの成長が早いし、花付きがよくなるので、全部取っちゃいます。
こんな感じで、丸坊主です。わさびに変身です。笑^ – ^
次に土を用意します。今回は、庭の土から睡蓮の土を作ってみました。
この間、睡蓮が乾燥しないように、水につけておきます。
左が、庭土です。右は腐葉土で、
今回混ぜて使ってみようと思います。混ぜなくても全然いいんですけど、
腐葉土は混ぜると、なんか良いことあるような、そんな気のする土だと思いませんか?笑^ – ^
これを混ぜて水で練っていきます。
ペースト状になるまで練ったら、緩行性化成肥料のマグアンプKを適当に入れてみました。
鉢を用意します。8号平鉢になります。
泥が出ないように、鉢底の穴をふさぎます。いらなくなった下敷きを切ったものです。
土を少し入れて、今度は発酵油かすをいれました。量はだいたいです笑♪(´ε` )
今回は実験的な意味もあって、
化成肥料と有機肥料を同時に使って成長や花付きがどうなるか?
やってみることにしました。
あとは睡蓮を植えていきます。新芽が出ている側に大きくスペースをとりました。
次に、土に押し込んでいきます。
新芽の部分は埋めないようにするのがポイントです。
最後に仕上げをしていきます。
水に入れた時に濁るのを防ぐために、
鉢の表面に赤玉土を敷きました。
そしたら、汚れを落としてきれいにするために、
優しくシャワーで洗います。
鉢ごと睡蓮鉢に沈めたら、完成です!!
リフレッシュした睡蓮は気持ちがいいですね〜
睡蓮の土や水が臭い原因を探る!
睡蓮の土とか水からのにおいが気になることってありますよね。
ヘドロのような土からドブのようなにおいがして、
思わず、
「この水は死んでますか?」
と聞きたくなります。笑^ – ^ (イッテQ お祭り男より)
そもそも水は腐るのか?
科学的には、水( H2O ) は無機物なので、
水自体が腐ることは、ありません。
水の中に含まれる、不純物、微生物、雑菌などが影響して異臭を放ち、
その状態を、水が腐ると言ってるんですね。
睡蓮の土がヘドロになって、臭うのはなぜか?
ヘドロとは、流れの少ない川や池、湖や海の底にたまるやわらかい泥。
主に、
粘土質の土や植物プランクトンなどの生き物の死骸からできています。
有機物は、土のなかで腐敗し、分解されます。
有機物を分解しきれずにたまっていくと、ヘドロ状になるんです。
そして、
睡蓮のほとんどは、粘土質の荒木田土や練った土で植えることが多いので、
ほかの土や砂のような通水性はほとんどなく、酸素を含んだ水が流れないため、
土は酸欠状態になります。
酸欠状態の土で有機物の分解をしてくれる種類の微生物は、
悪臭の原因物質を出します。
ヘドロの悪臭の成分は、硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニア。
無臭だけど、窒素ガス、メタンガスも含まれます。
その他にもいろいろな物質が含まれるそうですが、
環境によって千差万別で、解明されていない事もあるそうです。
ちょっとむずかしい話になってしまいましたが…(๑˃̵ᴗ˂̵)
すこしまとめ!
睡蓮鉢という小さな環境では、
水の流れもなく、土も酸欠になり、ヘドロになりやすい。
そして、このようなヘドロからは悪臭がでる。
これが、睡蓮の土から臭う、ドブ臭いヤツ。
ヘドロになった土は睡蓮に影響はあるの?
ヘドロは有機物の堆積したものなので、とても栄養に富んでいます。
肥料として利用されることもあるぐらいです。
睡蓮は、池や沼、溜まり水のような場所に生育している植物なので、
もともとヘドロに生えてる植物みたいな感じですね。
だからまったく問題ないんです。ヘドロになっていた方がいいぐらい。
(゚∀゚) ♪
僕もはじめてあのにおいを嗅いだ時は、
やばいんじゃないかと思いました ^ – ^
これでひと安心ですね〜!
水のにおいの原因は?
アオミドロのような藻類が発生すると、カビ臭くなったり、生臭く
なったりします。ドブ臭いとも言える?笑 ^ – ^
藻類は、窒素やリンを餌にして増えていきます。
睡蓮鉢のような溜まった水が、大好きです。
睡蓮に肥料をあげるので、仕方のないことですが、
水中にも少なからず肥料分が流れ出るので、夏の高温と、
滞留している水で、急速に成長します。
大量発生すると、日陰ができて花付きが悪くなったり、
メンテナンスがたいへんになるので、
こまめな水換えで、できるだけ藻類の発生を予防し、
発生してきたら早めに取ってしまいましょう。
睡蓮鉢がきれいになってると、癒されるし、
モチベーションもUPです!(゚∀゚) ♪
まとめ
・睡蓮の土や水が臭いのは、ヘドロになった土、汚れた水、藻類などが原因
・睡蓮の土や水が、臭いのは普通のことで、生育にはまったく問題ない
・育て方は水に入れるだけで簡単だけど、お手入れが大切
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!